地政学的な不確実性やインフレ懸念を背景に投資家が安全資産を求めたことから、木曜日、日本国債利回りは数週間ぶりの低水準まで低下した。指標となる10年債利回りは9月9日以来の低水準に達した一方、来週の日銀会合では金利が据え置かれるとの見方が中心となっていた。

主なポイント

  • 10年物国債利回りは1ベーシスポイント低下して2.88%となり、9月9日以来の低水準を付けた。
  • 投資家が中東情勢のリスクや世界的な株式市場の変動を注視するなか、安全資産への需要が債券を下支えした。
  • 市場は、12月会合の終了までに日銀が政策金利を0.25ポイント引き上げる確率をおよそ60%と織り込んだ。

目次

取引対象となった各年限で日本国債利回りが低下

30年国債利回りは2.5ベーシスポイント低下して3.895%となり、8月6日以来の低水準を付けた。

5年債利回りは1.5ベーシスポイント低下して2.285%となり、9月18日以来の低水準となった。GMT 0349時点では、その他の現物国債の年限では取引が成立しておらず、市場を把握できるデータは限られていた。

地政学的懸念を反映する安全資産需要

ここ数回の取引では、日本国債に安全資産としての買いが集まり、価格上昇に伴って利回りが低下している。投資家は、中東情勢、財政への懸念、フランスでの抗議活動に加え、企業決算や人工知能を巡る動向に関連した世界的な株式市場の変動を注視していた。

12月の利上げ判断を前に日銀は据え置きの見通し

日銀は来週金曜日の金融政策決定会合で、金利を据え置くと広く予想されている。会合が近づくなか、直ちに政策が変更されるとの見方は比較的安定していた。

一方、12月については、市場は同会合の終了までに25ベーシスポイントの利上げが実施される確率をおよそ60%と織り込んでいた。

結論

利回りの低下は安全資産への需要の強まりを反映した。一方、政策金利の織り込みでは、来週の日銀の据え置き予想と12月の利上げの可能性が引き続き区別されていた。

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