胡潤研究院が2026年10月27日に発表した中国富豪ランキングで、バイトダンス創業者の張一鳴氏が推定資産1,000億ドルで首位に返り咲いた。人工知能(AI)がテクノロジー企業家の資産増加を後押しした。

主なポイント

  • 胡潤研究院の推計によると、張氏の資産は43%増の1,000億ドルとなり、ランキング史上、最も資産の多い人物として過去最高を記録した。
  • ボトル入り飲料水大手の鍾睒睒氏は2位に後退し、CATLの曾毓群会長が3位にランクインした。
  • 胡潤研究院は、資産が50億元を超える人物を過去最多の1,529人と数えた。

中国富豪ランキングに表れたAIによる資産増

胡潤研究院のルパート・フーゲワーフ会長は、張氏の資産増加のほぼすべてがAIによるものだと述べた。バイトダンスは、フーゲワーフ氏が中国で最も利用されているAIアシスタントと評した「豆包(Doubao)」を運営し、ショート動画プラットフォームの「抖音(Douyin)」と「TikTok」の親会社でもある。

鍾氏の推定資産は23%減の610億ドルとなった。電気自動車(EV)用電池メーカーCATLの曾会長は3位に入った。DeepSeek創業者の梁文鋒氏は7位で初めてランクインし、AI半導体メーカー、寒武紀の陳天石会長は10位だった。

フーゲワーフ氏によると、ランキングに入った人物のうち160人、約10人に1人はAIで財を築いた。胡潤研究院は、起業家や規制当局、業界専門家と情報を照合したと説明する一方、ランキング作成には限界があることも認めた。

消費関連・不動産関連の資産に圧力

同研究院は、資産が50億元(約7億5,000万ドル)を超える人物を1,529人と数え、前年から6.6%増加した。また、米ドル建ての億万長者は1,176人で、155人増えたものの、2021年に記録した1,185人をわずかに下回った。

フーゲワーフ氏は、資産増加はAI、半導体、ロボット分野に集中した一方、消費関連、不動産、伝統的製造業の資産は減少したと述べた。シャオミの雷軍会長はランキングで最も大きく順位を下げ、推定資産は半減して251億ドルとなった。

フーゲワーフ氏によると、今回初めて、中国本土の不動産開発業者がトップ100に一社も残らなかった。中国の内需は、長年にわたる不動産市場の低迷に圧迫されている。同国が発表した2026年7~9月期の経済成長率は前年同期比4.5%で、通年の目標である4.5%~5%の範囲内だった。

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