ランドスタッドの2026年第3四半期業績は改善し、オーガニック売上高成長率は3.9%、基礎的EBITAは10%増の2億1,100万ユーロとなった。人材サービス会社のランドスタッドは2026年10月21日、売上高が61億1,500万ユーロだったと発表した。米国の需要拡大とコスト規律が、粗利益率への継続的な圧力を相殺する一助となった。
主なポイント
- 粗利益率が60ベーシスポイント低下したにもかかわらず、基礎的EBITAマージンは20ベーシスポイント上昇し、3.5%となった。
- 米国のオペレーショナル事業の売上高は19%増加した一方、欧州のプロフェッショナル事業の需要にはばらつきがあった。
- 経営陣は、粗利益率はおおむね横ばいとなり、第4四半期の営業費用は季節要因で小幅に増加すると見込んでいる。
目次
粗利益率への圧力にもかかわらず、ランドスタッドの業績は改善
ランドスタッドの2026年第3四半期決算発表によると、営業利益は1億7,700万ユーロ、純利益は1億1,000万ユーロだった。これらの実績値は、基礎的EBITAの2億1,100万ユーロ、調整後純利益の1億3,300万ユーロとは別の指標である。
基礎的EBITAは前年同期比で2,000万ユーロ、第2四半期比で2,900万ユーロ増加した。営業費用は前四半期比で1,300万ユーロ減少し、8億7,800万ユーロとなったほか、オーガニックベースでも前年同期を下回った。ランドスタッド社内のフルタイム換算従業員数は前四半期比で横ばいとなり、前年同期比では3%減少した。
粗利益の増加がわずか1%にとどまるなかで、業績は改善した。粗利益率は前年同期比で60ベーシスポイント低下したが、低下幅は第2四半期の70ベーシスポイント、第1四半期の80ベーシスポイントから縮小した。大口顧客の成長率が相対的に高かったことが30ベーシスポイントの押し下げ要因となり、オランダの労働協約の変更によって、グループ全体の粗利益率はさらに15~20ベーシスポイント低下した。
営業利益率が高まる一方で粗利益率が低下したことは、当四半期の業績改善においてコスト管理と生産性が重要だったことを示している。統合費用と一時費用は合計1,500万ユーロで、主にベルギー、ドイツ、フランスに関連していた。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 第3四半期の基礎的フリーキャッシュフロー | 2億5,000万ユーロ |
| 売上債権回転日数 | 57.4日、前四半期比0.2日短縮 |
| 純有利子負債 | 前年同期比で7,300万ユーロ減少 |
| レバレッジ比率 | 1.5に低下 |
| 2026年の実効税率見通し | 30~32%のレンジの上限に近い水準 |
米国の成長は加速する一方、欧州はまちまち
北米の基礎的EBITAマージンは5.3%となり、前年同期比で70ベーシスポイント上昇した。米国のオペレーショナル事業の売上高は19%増加し、米国のプロフェッショナル事業は3%増と成長に転じた。デジタル専門事業は横ばいだった。
ジョルジェ・バスケス最高財務責任者(CFO)は、オペレーショナル事業がEBITAの増分約1,000万ユーロに寄与したと説明した。大口顧客にサービスを提供するデジタル・マーケットプレイスとデリバリーセンターがこれを支えた。また、キャリア・モビリティとアウトプレースメントも寄与し、デジタル事業とプロフェッショナル事業は、もはや業績改善の重荷ではなくなった。
欧州の業績は地域によってばらつきが大きかった。オランダのオーガニック売上高は3%増加し、イベリア地域は8%増、うちスペインは9%増となった。フランスの売上高は3%減少したものの、9月には販売数量の増加に転じた。サンダー・ファン・ト・ノールデンデ最高経営責任者(CEO)は、欧州のプロフェッショナル事業では需要が持ち直している分野もあると述べた一方、広範な回復と判断するには時期尚早だとした。
デジタル・マーケットプレイスが生産性向上を後押し
ランドスタッドのデジタル・マーケットプレイスを通じて、シフト勤務の自己予約は230万件に達し、人材とのAIによる会話は150万件となった。経営陣によると、事業の約17~18%がマーケットプレイス・モデルに移行している。
グループ全体で、社内のフルタイム換算従業員1人当たりの就業人材数は前年同期比で6%増加した。米国では増加率が20%を超えた。ファン・ト・ノールデンデCEOは、十分な人材が確保できる場合、マーケットプレイスを通じて追加の顧客注文を比較的低い限界費用で充足できると述べた。
これらの数値は事業活動と生産性を示すものであり、AIによる利益貢献額を個別に開示したものではない。経営陣はモデルの拡大を続けており、スペインとインドで運用を開始したほか、英国のオペレーショナル事業はほぼすべてがマーケットプレイスを利用している。
第4四半期見通しは粗利益率の安定を示唆
第4四半期について、経営陣は粗利益率が前四半期比でおおむね横ばいになると見込んでいる。第3四半期に有利に働いた祝祭日シーズンの影響が反転するため、営業費用は小幅に増加する見通しだ。バスケスCFOは、基礎的なコスト基盤は横ばいになると述べた。
前年同期との比較では、比較対象となる基準が約100ベーシスポイント緩和する見込みだ。これとは別に、ランドスタッドが2027年第1四半期を迎える時点で、オランダの労働協約による粗利益率への影響が通年ベースで反映され、前年同期比の差は縮小すると経営陣は見込んでいる。
ファン・ト・ノールデンデCEOは決算発表で、10月のトレンドが改善していると述べた。これは初期段階の取引状況を示すものであり、確定した第4四半期の業績でも、定量化された売上高予想でもない。
結論
ランドスタッドの第3四半期の改善は、米国事業の活発化とコスト低下が組み合わさった一方、欧州の需要にはばらつきが残った。第4四半期の業績では、経営陣の予想どおり粗利益率がおおむね安定するなか、10月の改善傾向がさらなる成長につながるかが明らかになる。
ニュースをさらに読む
免責事項
本FinanceVelixの記事は一般的な情報を提供するものであり、個別の金融、投資、法律、税務に関する助言ではありません。市場価格、金利、経済状況は変動する可能性があり、投資には損失のリスクが伴います。記載内容は公開時点で入手可能な情報に基づいており、変更される場合があります。重要な情報はご自身で確認し、必要に応じて資格を有する専門家に相談してください。資産、企業、サービスへの言及は推奨を意味するものではありません。




