Annalyの2026年第3四半期の分配可能利益は普通株配当を上回ったものの、簿価は大幅に減少した。住宅ローン不動産投資信託の同社は、9月30日に終了した四半期の経済リターンがマイナス7.6%、普通株1株当たり簿価が17.86ドルだったと、2026年10月20日に発表した決算で明らかにした。

主なポイント

  • 分配可能利益は1株当たり0.80ドルで、宣言済みの普通株配当0.75ドルを上回った。
  • 普通株1株当たり簿価は6月30日から11.4%下落し、GAAPベースの業績は黒字から赤字に転じた。
  • Annalyは普通株を通じて7億5,700万ドルを調達し、四半期末後に4億4,250万ドルの優先株償還を完了した。

目次

Annalyの利益、GAAPベースの損失にもかかわらず配当をカバー

Annalyの2026年第3四半期決算によると、分配可能利益(EAD)は平均普通株1株当たり0.80ドルで、第2四半期の0.79ドル、前年同期の0.73ドルから増加した。これにより、宣言済みの四半期普通株配当に対して5セントの余裕が生じた。

EADは非GAAP指標であり、GAAP利益やキャッシュフローと同じものではない。Annalyは平均普通株1株当たり1.36ドルのGAAP純損失を計上した。前四半期は1.06ドルの利益、2025年第3四半期は1.21ドルの利益だった。

最高経営責任者(CEO)兼共同最高投資責任者(Co-CIO)のDavid Finkelstein氏は、債券市場にとって厳しい四半期だったと述べた。同氏はEADが普通株配当を上回った点を強調したが、1四半期の配当カバー実績だけで将来の分配水準が決まるわけではない。

項目詳細
エージェンシー・ポートフォリオ2026年9月30日時点で918億ドル
住宅ローン信用ポートフォリオ2026年9月30日時点で104億ドル
ホールローンのコレスポンデント・チャネル四半期の融資実行額は過去最高の58億ドル
住宅ローン信用の証券化12件、合計で四半期として過去最高の74億ドル
倉庫融資枠住宅ローン信用およびモーゲージ・サービシング権(MSR)を合わせて83億ドル、このうち28億ドルはコミット済み

レバレッジと資金調達コストの上昇に伴い簿価が減少

普通株1株当たり簿価は6月30日の20.15ドルから9月30日の17.86ドルへ、約11.4%下落した。マイナスの経済リターンは、配当を賄うだけの利益を上げることと、株主資本の簿価を維持することの違いを浮き彫りにしている。

GAAPベースのレバレッジは7.4倍から8.0倍に上昇し、経済レバレッジも5.6倍から5.9倍に上昇した。また、Annalyが報告した有利子負債の平均経済コストは第2四半期の3.96%から上昇し、4.03%となった。

プレミアム償却調整を除いた非GAAPベースの純金利マージンは1.76%から1.69%に縮小した。この指標は、1.47%から1.54%に上昇したGAAPベースの純金利マージンとは逆の動きとなった。

多角化した住宅ローンポートフォリオと並行して資本を調達

Annalyは、ATM方式による普通株売却プログラムを通じて、手数料および募集費用を差し引いた7億5,700万ドルを調達した。また、同四半期中に4億4,250万ドルのシリーズI優先株の償還を発表し、償還は2026年10月1日に完了した。

同社の投資ポートフォリオ総額は1,065億ドルだった。モーゲージ・サービシング権の時価として報告された43億ドルは、ポートフォリオ全体の価値ではなく、その中の一つの戦略を表す。

Annalyは、主に米国債先物を追加することでヘッジを積極的に調整し、四半期末のヘッジ比率は100%だったと述べた。経営陣は、資本配分、レバレッジ、流動性、ヘッジについて規律ある運営を続けるとした。

結論

AnnalyはEADベースで四半期配当をカバーしたものの、簿価の低下とレバレッジの上昇により、業績は一面的ではない結果となった。同社は10月21日に決算説明会を予定しており、その後1週間、録音を再生できる。これは、経営陣による決算説明を確認する当面の機会となる。

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