Agree Realtyの2026年第3四半期の利益は増加し、小売不動産を所有する同社は通期の調整運営資金(AFFO)見通しの下限を引き上げた。10月20日に発表された決算によると、9月30日までの四半期における普通株主に帰属する純利益は6,650万ドルで、前年同期比32.3%増だった。

主なポイント

  • 第3四半期の1株当たりAFFOは4.9%増の1.15ドル、1株当たり純利益は18.5%増の0.53ドルだった。
  • 通期の1株当たりAFFO見通しは4.58~4.59ドルに絞り込まれ、投資額の見通しも引き下げられた。
  • Agree Realtyは9月末時点で約20億ドルの流動性を確保し、ポートフォリオの稼働率は99.8%だった。

目次

Agree Realty、通期見通しの下限を引き上げ

Agree Realtyの第3四半期決算発表によると、調整運営資金(AFFO)は1億4,420万ドルで、前年同期の1億2,310万ドルから17.2%増加した。AFFOは非GAAP指標であり、報告純利益とは別の指標である。

2026年最初の9カ月間の1株当たりAFFOは6.7%増の3.43ドルだった。同期間の1株当たり純利益は13.4%増の1.47ドルとなった。

経営陣は現在、通期の1株当たりAFFOを4.58~4.59ドルと予想している。従来の見通しは4.57~4.59ドルだった。この修正により下限は1セント引き上げられたが、上限に変更はない。これらの数値は確定した実績ではなく、経営陣による見通しである。

項目詳細
2026年の投資額16億~18億ドルから約16億ドルに修正。
2026年の資産売却額5,000万~1億ドルから1億~1億5,000万ドルに修正。
2026年の一般管理費調整後売上高の5.3%~5.6%で変更なし。
2026年の自己株式方式による希薄化1株当たり0.02~0.04ドルから0.01~0.02ドルに修正。

投資見通しは投資額の縮小へ

AFFO見通しの引き上げと同時に、予想投資額は引き下げられ、計画する不動産売却額は引き上げられた。最高経営責任者(CEO)のジョーイ・アグリー氏は、同社は投資規模よりも価値を重視し、取引市場の変化に備えて流動性を維持すると述べた。

第3四半期に同社は、94件の小売ネットリース物件に約3億5,770万ドルを投資した。このうち買収は3億860万ドルで、68物件が対象となった。取得物件の加重平均還元利回りは7.3%、加重平均賃貸借期間は約14.5年だった。

Agree Realtyはまた、開発またはデベロッパー・ファンディング・プラットフォームのプロジェクト6件に着手し、総費用を5,740万ドルと見込んでいる。これらの確約額は、支出済みの金額とは異なる。同四半期には費用約8,240万ドルのプロジェクト7件を完了し、11物件を総額2,690万ドルで売却した。

資金調達により20億ドルの利用可能流動性を確保

同社は、2036年満期、利率5.65%のシニア無担保債4億ドルを発行した。過去のヘッジ取引を含む実質調達金利は5.36%だった。また、未決済の先渡し株式契約に基づく570万株の決済を完了し、約4億2,600万ドルの純収入を得た。

四半期末の流動性には、リボルビング信用枠の利用可能額、未決済の先渡し株式契約および現金が含まれる。未決済の先渡し株式を反映したプロフォーマの純有利子負債/継続事業EBITDA倍率は3.9倍で、未決済の先渡し株式を除外した場合の4.8倍と比べて低かった。

ポートフォリオは、全米50州とコロンビア特別区にまたがる2,888物件で構成されていた。投資適格の小売テナントが年間基本賃料の約65.1%を占め、加重平均残存賃貸借期間は約7.8年だった。

四半期後の10月に配当を増額

9月末以降、Agree Realtyは10月分の月次普通配当を1株当たり0.271ドルに引き上げた。年率換算では1株当たり3.252ドルで、2025年10月の年率換算額から3.4%増となる。

10月分の配当は、10月30日の営業終了時点の株主名簿に記載された株主に対し、2026年11月13日に支払われる。第3四半期の月次配当は1株当たり0.267ドルで、報告されたAFFO配当性向は約69%だった。

結論

Agree Realtyは、四半期利益の増加とAFFO見通し下限の小幅引き上げを実現する一方、投資見通しを引き下げた。次に確定している株主関連の日程は、10月30日の配当基準日と11月13日の支払日である。

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