ライフサイエンス・診断企業のダナハー株は、2026年10月21日の時間外取引で4%超下落した。第3四半期の売上高がアナリスト予想を小幅に下回ったためだ。一方、同社は調整後利益で予想を上回り、通期の利益見通しを引き上げた。
要点
- 四半期売上高は65億5,000万ドルに達し、アナリスト予想を約1,000万ドル下回った。
- 調整後利益は1株当たり2.11ドルで、予想を0.19ドル上回った。
- ダナハーは2026年の調整後EPS予想を8.45~8.60ドルから8.57~8.62ドルに引き上げた。
目次
売上高が予想に届かず、ダナハー株は下落
四半期決算は市場予想に対して明暗が分かれ、売上高はわずかに予想を下回った一方、調整後利益は予想を上回った。前年同期比で売上高と利益がともに増加したにもかかわらず、時間外取引では株価が下落した。
ダナハーの第3四半期決算発表によると、2026年9月25日までの3カ月間の売上高は65億5,400万ドルだった。GAAP(一般に公正妥当と認められた会計原則)に基づかない指標である調整後希薄化後1株当たり利益は、前年同期の1.89ドルから2.11ドルに増加した。
GAAPベースでは、継続事業からの希薄化後1株当たり利益は1.27ドルから1.71ドルに増加した。この指標は、アナリスト比較で用いられた調整後利益とは異なる。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 診断部門の売上高 | 約28億8,000万ドル。アナリスト予想を上回る |
| ライフサイエンス部門の売上高 | 約18億7,000万ドル。アナリスト予想を上回る |
| バイオテクノロジー部門の売上高 | 18億ドル。予想の18億7,000万ドルを下回る |
バイオテクノロジー部門は予想を下回る一方、他部門は上回る
診断部門とライフサイエンス部門の売上高は、それぞれ約28億8,000万ドル、約18億7,000万ドルで、アナリスト予想を上回った。バイオテクノロジー部門の売上高は18億ドルとなり、予想の18億7,000万ドルを下回った。同部門は予想を約7,000万ドル下回った。
基礎的な成長率も、算出方法によって異なった。ダナハーが報告した非GAAPベースのコア売上高成長率は3.0%で、呼吸器関連売上高を除くと5.5%だった。この差は、呼吸器関連売上高が全体のコア成長率を押し下げたことを示している。
ジュリー・ソーヤー・モンゴメリー最高経営責任者(CEO)は、各最終市場で改善傾向が見られたと述べた。営業キャッシュフローは19億ドル、非GAAPベースのフリーキャッシュフローは16億ドルだった。
呼吸器関連の逆風がある中、通期利益見通しを引き上げ
ダナハーは通期の調整後希薄化後1株当たり利益(EPS)見通しを8.57~8.62ドルに引き上げた。これは、示されたアナリスト予想平均の8.51ドルを上回る。新たな予想レンジは、従来の8.45~8.60ドルに比べ、下限と上限の双方が引き上げられた。
2026年第4四半期について、経営陣は呼吸器関連売上高を除くコア売上高成長率を4.0~5.0%と見込んでいる。呼吸器関連売上高は約150ベーシスポイントの逆風となり、コア売上高成長率全体は約3.0%になると予想される。これらは経営陣による予測であり、確定した実績ではない。
結論
次の決算発表では、ダナハーのコア売上高見通しと、引き上げ後の通期調整後EPS予想レンジに対する第4四半期の実績が注目される。市場の当面の反応は、前年同期比で利益が増加し、経営陣が利益見通しを引き上げたこととは対照的だった。
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