SpaceXの決算では、2026年9月30日までの3カ月間に四半期黒字を達成し、純利益は44億ドル、売上高の伸びは161%となった。結果を受け、10月21日に株価は7.9%上昇した。同社は、スーパー・インテリジェンス事業とコネクティビティ事業が急速に拡大したと報告した。

主なポイント

  • 四半期売上高は146億ドルに達し、純利益は前年同期の11億ドルの損失から黒字に転じた。
  • 四半期売上高で最大のセグメントはスーパー・インテリジェンスで、コネクティビティとスペースを上回った。
  • 設備投資は196億ドルに達し、その大半はスーパー・インテリジェンスのインフラに充てられた。

目次

SpaceX決算、四半期損益が黒字に転換

SpaceXの第3四半期決算発表によると、営業利益は28億ドルとなり、2025年同期の営業損失2億7,300万ドルから黒字に転じた。売上高は56億ドルから146億ドルに増加した。

調整後EBITDA(利払い・税引き・減価償却前利益)は88億ドルに達し、前年同期比306%増となった。これは株式報酬などの項目を除外した非GAAP指標であり、純利益の代替として扱うべきではない。

四半期の数値から、SpaceXが報告期間中に利益を計上したことが確認できる。ただし、これらの数値だけでは直近12カ月の収益性は確認できず、インフラ投資後にどれだけの現金が残ったかも示されない。

項目詳細
スーパー・インテリジェンス2026年第3四半期の売上高:75億6,000万ドル、営業利益:4億3,100万ドル。
コネクティビティ2026年第3四半期の売上高:52億4,800万ドル、営業利益:23億6,700万ドル。
スペース2026年第3四半期の売上高:17億6,700万ドル、営業損失:700万ドル。

Starlinkの拡大を背景にスーパー・インテリジェンスが売上高をけん引

スーパー・インテリジェンスの売上高は前年同期比830%増加した。SpaceXは、主に新たなクラウドサービス契約、Cursorの買収、Grokの利用拡大が増収に寄与したと説明した。8月14日に買収したCursorは、買収完了日から9月30日までに6億800万ドルの売上高を計上した。

コネクティビティの売上高は69%増加し、個人向けサブスクリプションのほか、企業および政府向け事業が寄与した。Starlinkの個人向け加入者数は1,360万人となり、6月末の1,200万人、前年の720万人から増加した。

スペース事業の成長は比較的緩やかで、売上高は前年同期比6%増加した。SpaceXは当四半期に、26基のStarlink V3衛星を投入する初の収益を生むStarshipミッションを完了した。この節目を達成した一方、同セグメントは小幅な営業損失を計上した。

インフラ投資が四半期売上高を上回る

設備投資は合計196億ドルで、このうちスーパー・インテリジェンス向けが164億ドルだった。同セグメントの公称計算能力は9月30日時点で1.7ギガワットに達し、前年の0.6ギガワットから増加した。

投資額は四半期売上高を上回っており、業績改善と並行して大規模なインフラ整備が進んでいることを示す。設備投資と会計上の利益は異なるものを測るため、報告された純利益だけでは同社の資金需要を判断できない。

四半期終了後、SpaceXは10月8日、800MHz帯の低帯域周波数免許を全国規模で取得する契約を締結した。この取引はStarlink Mobileの展開を進めることを目的としており、規制当局の承認など一般的な条件を満たすことを前提に、2027年上半期の完了が見込まれている。

結論

SpaceXの第3四半期は、力強い売上高の伸びと黒字転換を実現した一方で、インフラへの大規模投資も伴った。周波数免許の取得計画は次の重要な節目として確定しており、規制当局の承認などの条件が満たされれば、2027年上半期に完了する見込みだ。

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