2026年10月21日、SpaceXがアナリスト予想を上回る第3四半期売上高を発表し、Elon Musk氏がSpaceXとTeslaの両社で統合の可能性を検討するための取締役会委員会が設置されたと述べたことを受け、SpaceX株は10%上昇した。決算発表では、人工知能インフラとStarlinkの通信サービスの急速な成長を主因に、四半期ベースで黒字に転じたことも示された。

主なポイント

  • 第3四半期の売上高は161%増の146億ドルとなり、コンセンサス予想の127億2,000万ドルを上回った。
  • Musk氏は、SpaceXとTeslaの統合を取締役会の委員会が検討していると述べた。合意済みの取引は発表されていない。
  • SpaceXは2027年第1四半期の売上高を330億~370億ドルと予想し、アナリスト予想の222億ドルを上回った。

目次

売上高が予想を上回り、SpaceX株は上昇

SpaceXの第3四半期決算発表によると、2026年9月30日までの3カ月間の営業利益は28億ドル、純利益は44億ドルだった。同社は前年同期に約11億ドルの純損失を計上していた。

売上高の伸びは、社名を変更した人工知能部門「Super Intelligence」に集中した。同部門の売上高は75億6,000万ドルに達し、前年同期の8億1,300万ドルから増加。四半期売上高でSpaceX最大の事業となった。同社は、この拡大について、新たなクラウドサービス契約、Cursorの買収、Grokの利用拡大が寄与したと説明した。

Starlinkの個人向け契約数や法人・政府機関からの需要に支えられ、通信事業の売上高は69%増の52億5,000万ドルとなった。最高財務責任者(CFO)のBret Johnsen氏は、Starlinkの継続的な売上高とコンピューティングインフラの拡充が、営業レバレッジの改善に寄与していると述べた。

項目詳細
Starlinkの個人向け契約者数2026年9月30日時点で1,360万人、前年同期は720万人
Starlinkの個人向け月間ユーザー当たり売上高2026年第3四半期は69ドル、2025年第3四半期は83ドル
公称コンピューティング能力2026年9月30日時点で1.7ギガワット、前年同期は0.6ギガワット
宇宙部門の打ち上げ数2026年第3四半期は35回、2025年第3四半期は44回

Teslaとの統合は引き続き検討段階

10月20日の決算説明会で、Musk氏は両社の取締役会が統合の可能性を協議する委員会を設置したと述べた。同氏の発言が示したのは検討段階のプロセスであり、合意済みの取引ではない。

「両社を統合することには大きな利点があると思います。私たちはまさに超知能の特異点にあり、協力によって得られるものは大きいからです」とMusk氏は述べた。

統合の可能性は、決算とは別の企業動向として浮上した。今回の発表資料では、取引価格、交換比率、完了時期は明らかにされていない。

売上高見通しはさらなる拡大を示唆

SpaceXは2027年第1四半期の売上高を330億~370億ドルと予想した。LSEGが集計したアナリスト予想の平均は222億ドルだった。このレンジは経営陣のガイダンスであり、すでに計上された売上高ではない。

事業拡大には多額の投資も必要となる。第3四半期の設備投資額は196億ドルで、そのうち164億ドルをSuper Intelligenceに投じた。この規模の支出は、売上高と会計上の利益の成長と、インフラ資金の必要額とを区別するものだ。

結論

次の予定イベントは、10月21日の取引終了後に発表されるTeslaの第3四半期決算だった。SpaceXの決算は四半期の力強い成長を示した一方、Teslaとの統合は別個の案件として、引き続き取締役会レベルで検討されている。

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