Hudbay Mineralsと三菱商事は2026年10月21日、アリゾナ州の銅プロジェクト「Copper World」の建設を承認し、2029年下半期の初生産を目指すと発表した。この決定は、初期成長投資額20億7,000万ドル、最初の10年間の銅生産量が年平均10万2,000メートルトンとなる見通しを示したフィージビリティ調査を受けたもの。

主なポイント

  • HudbayはCopper Worldの70%、三菱商事は30%を保有し、両社は最終投資決定を承認した。
  • Hudbayの出資額は約5億ドルとなる見込みで、同社の最初の資本拠出は2028年まで延期される。
  • 基本計画の操業期間は15年。一方、提案されている37年間への延長には連邦政府の許可が必要となる。

目次

Copper World、建設に向け前進

プロジェクトはツーソンの南東約50キロメートルに位置する。Hudbayによる建設承認の発表では、確定フィージビリティ調査および関連するプレフィージビリティ調査に基づく開発計画が示された。Hudbayは、カナダの開示要件であるナショナル・インストルメント43-101に基づく技術報告書を提出すると述べた。

新たな調査では、最初の10年間の銅生産量見通しが、2023年のプレフィージビリティ調査における9万2,000トンから10万2,000メートルトンへ引き上げられた。11%の増加となる。これらは計画上の生産水準であり、操業実績ではない。

基本計画では、同程度の量の選鉱処理対象鉱石を、2023年調査の20年に対し、現在は15年間の鉱山寿命に集約している。計画されている処理能力の拡張により、年間生産量の増加と基本ケースの操業期間短縮が両立する見通しだ。

項目詳細
確定・推定埋蔵量3億9,000万メートルトン
埋蔵鉱量の銅品位0.47%
基本ケースの剥土比1.5
予想キャッシュコスト(最初の10年間)銅1ポンド当たり1.65ドル
予想維持キャッシュコスト(最初の10年間)銅1ポンド当たり2.22ドル

資金計画によりHudbayの拠出は2028年まで延期

金額はすべて米ドル。初期成長投資額の見積もり20億7,000万ドルは、既存の貴金属ストリーミング契約に基づくWheaton Precious Metalsからの2億3,000万ドルの前払い金を差し引くと、18億4,000万ドルとなる。

資金計画には、三菱商事による合弁事業への当初出資6億ドルと、プロジェクト単位で見込まれる約6億5,000万ドルの負債も含まれる。残りの資金は、2028年以降に両社が持分比率に応じて拠出する資本で賄われる見込みだ。

Hudbayは自社の資本拠出額を約5億ドルと見積もっており、初期成長投資額の4分の1未満に当たる。同社は既存の流動性と自社事業から見込まれるキャッシュフローを用いてこの金額を賄う見通しだ。プロジェクト負債による資金調達はなお見込み段階であり、完了していない。

これとは別に、Hudbayは2026年第4四半期にリボルビング信用枠を7億ドルへ拡大する手続きを完了する見込みで、満期は2028年11月から2030年11月へ延長される。

後期の拡張が生産量増加を支える

鉱山計画では、まず1日当たり6万米ショートトンを処理する選鉱施設を稼働させ、操業5年目に1日当たり9万ショートトンへ拡張することを想定している。銅の年間平均生産量は、1~5年目の8万4,000メートルトンから、6~10年目には12万メートルトンに増加する見通し。

初期投資額の見積もりには、その後の拡張費用のすべては含まれていない。調査では別途、操業3年目の坑内破砕・搬送システムに2億4,200万ドル、操業4年目の選鉱施設拡張に4億4,300万ドルを計上している。搬送システムは操業4年目に稼働を開始する計画だ。

銅価格を長期的に1ポンド当たり5.00ドルと仮定した場合、基本ケースの税引後正味現在価値は割引率8%で約12億ドル、内部収益率は約17%と見積もられている。1ポンド当たり6.00ドルの場合、これらの見積もりはそれぞれ約23億ドル、22%に上昇する。こうしたモデル上の収益率は、銅価格を含む調査の前提条件に左右される。

鉱山寿命の延長は連邦政府の許可次第

Hudbayによると、1日当たり6万ショートトンのシナリオに基づく建設および初期操業に必要な主要許可はすべて取得済み。基本ケースはCopper Worldの私有地内で完結し、州および地方の許可のみを必要とする。

別途検討されている延長ケースでは、操業10年目に採掘範囲を連邦政府の土地へ拡大し、鉱山寿命を37年に延ばす。この計画には連邦政府の許可が必要であり、基本ケースを支える埋蔵量のみに限定せず、測定・表示資源量を用いる。

Hudbayは、銅カソードを国内で生産できる精鉱浸出施設の評価も続けている。この施設は必要な許可をすべて取得済みだが、現行の開発計画に確定的に組み込まれているものではなく、将来的な選択肢にとどまる。

結論

今回の承認によりCopper Worldは開発段階に進むが、生産開始の目標時期は依然として2029年下半期だ。より近い時期の節目として、技術報告書の提出と、Hudbayの拡大後の信用枠に関する2026年第4四半期の手続き完了が予定されている。

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