2026年第3四半期、売上高が7%増加して111億ドルとなり、受注残高が過去最高の1,100億ドルに達したことから、ノースロップの利益は増加した。航空宇宙・防衛企業である同社は10月20日の決算発表で、通期の利益見通しを引き上げた一方、四半期の営業利益率は前年同期を下回った。9月30日までの3カ月間の希薄化後1株当たり利益は3%増の7.89ドルとなった。
主なポイント
- 純新規受注額164億ドルにより、受注残高は1,096億ドルとなり、概数で1,100億ドルに達した。
- 事業部門営業利益は5%増加したが、利益率は12.3%から12.1%に低下した。
- 経営陣は2026年の利益見通しを引き上げ、2027年の売上高成長率を5%~7%と予想した。
目次
堅調な受注を受けてノースロップの利益が増加
ノースロップ・グラマンの2026年第3四半期決算発表によると、純新規受注額は164億ドルだった。この中には、機密プログラム向け46億ドル、センチネル向け20億ドル、バージニア級潜水艦向け14億ドルが含まれる。同四半期の受注売上高比率は1.5倍で、新規受注額が期間中に計上された売上高を上回ったことを示す。
受注残高は前年同期比で約20%増加した。キャシー・ウォーデン最高経営責任者(CEO)は、その約35%が今後12カ月で売上高に転換し、さらに55%がその後24カ月で転換する見込みだと述べた。これは将来の売上高の見通しを支えるが、実現時期は依然としてプログラムの遂行状況や資金調達に左右される。
4つの事業部門すべてで四半期売上高が増加した。航空システム部門が14%増で最も高い伸びを示し、防衛システム部門が12%増で続いた。ミッションシステム部門と宇宙システム部門はいずれも2%増だった。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 2026年売上高見通し | 437億5,000万~442億5,000万ドル。変更なし。 |
| 2026年事業部門営業利益見通し | 49億4,000万~50億4,000万ドル。従来は48億5,000万~50億ドル。 |
| 2026年MTM調整後EPS見通し | 29.35~29.75ドル。従来は28.60~29.10ドル。 |
| 2026年調整後フリーキャッシュフロー見通し | 31億~35億ドル。変更なし。 |
利益増加は全社的な利益率の拡大につながらず
非GAAP指標である事業部門営業利益は、12億7,700万ドルから13億4,500万ドルに増加した。それにもかかわらず、利益率は20ベーシスポイント低下した。これは一因として、前年同期のミッションシステム部門の業績に、機密の先端マイクロエレクトロニクス分野における契約見積もりの有利な修正額6,800万ドルが含まれていたことによる。
航空システム部門の利益率は、契約純利益率の修正額が増加したことに支えられ、9.7%から10.5%に上昇した。宇宙システム部門の利益率は11.0%から11.3%に上昇した。こうした改善は、防衛システム部門とミッションシステム部門の利益率低下とは対照的だった。
連結ベースでは、営業利益が2%増の12億6,900万ドルとなる一方、営業利益率は11.9%から11.4%に低下した。純利益は2%増の11億2,400万ドルとなった。主に研究開発税額控除の増加を反映した実効税率の低下が、最終利益を押し上げた。
年間利益見通しを引き上げ、キャッシュ目標は据え置き
ノースロップは、2026年の事業部門営業利益見通しの中央値を6,500万ドル引き上げ、時価評価調整後1株当たり利益の中央値を0.70ドル引き上げた。これらは経営陣による予想であり、非GAAP指標で、四半期の報告済み希薄化後EPSとは異なる。通期の売上高と調整後フリーキャッシュフローの見通しは据え置かれた。
四半期の調整後フリーキャッシュフローは44%増の18億1,000万ドルとなった。この増加には、運転資本の改善に加え、B-21の試験用資産の売却収入3億7,100万ドルが含まれた。営業キャッシュフローはより緩やかな12%増の17億4,500万ドルにとどまり、資産売却が調整後キャッシュフローの増加のかなりの部分を占めたことがうかがえる。
四半期の設備投資額は3億600万ドルだった。ジョン・グリーン最高財務責任者(CFO)は、主要プログラムの生産能力を拡大するため、第4四半期の設備投資額は約10億ドルに達する見込みだと述べた。
2027年見通しは事業拡大と投資のバランスを重視
経営陣は2027年の売上高成長率を5%~7%と予想し、事業部門営業利益は売上高を上回る伸びとなり、事業部門利益率は10~20ベーシスポイント拡大すると見込んだ。また、設備投資額を約21億ドル、調整後フリーキャッシュフローを33億~37億ドルと予想した。
ウォーデン氏は、B-21、センチネル、造船支援、拡大を続ける兵器ポートフォリオを成長のけん引役として挙げた。海外売上高、契約受注、政府予算の成立時期によって、売上高が予想レンジのどこに収まるかが左右される可能性がある。
事業遂行上のリスクは残る。ウォーデン氏は、B-21の試験によって後工程で問題が判明するリスクは低下していると述べた一方、残る固定価格の低率初期生産機についてはリスクが続いていると認めた。グリーン氏も、B-21とセンチネルによる売上高への寄与が拡大すれば、それぞれの事業部門の利益率を圧迫すると注意を促した。
同社の見通しは、長期化する政府機関の閉鎖や、歳出上限その他の歳出削減措置の適用を想定していない。
結論
次の予定された節目は第4四半期決算説明会で、経営陣はその際に2027年の売上高成長率レンジを絞り込む見込みだと述べた。この更新によって、契約のタイミング、生産拡大、設備投資の増加のバランスが明らかになるはずだ。
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