2026年10月21日午前の取引でセンセックスの反発が勢いを増し、指数は約800ポイント上昇して74,650を上回り、ニフティ50も約200ポイント高の23,085となった。投資家が米印貿易協定への期待や企業収益の改善を見極めるなか、テクノロジー株が上昇を主導した。ただし、相場の回復は市場全体には広がらなかった。

主なポイント

  • 午前の取引でセンセックスとニフティは、大手テクノロジー企業を主導役に約1%上昇した。
  • 米印貿易協議とウルトラテック・セメントの四半期決算が、投資家にとって前向きな材料となった。
  • NSEでは値下がり銘柄数が値上がり銘柄数をなお上回り、反発への参加が限られていることを示した。

目次

センセックスの反発の陰で大型株以外は軟調

インフォシスとTCSはそれぞれ約3%上昇し、HCLテクノロジーズとテック・マヒンドラは約2%高となった。ウルトラテック・セメント、リライアンス・インダストリーズ、バーティ・エアテルもセンセックスの上昇上位銘柄に入った。バジャジ・ファイナンスは流れに逆行し、2%超下落した。

ベンチマークの回復は、10月19日月曜日の急落に続くものだった。この日はセンセックスが約900ポイント下落し、BSE上場企業の合計時価総額から約5 lakh croreルピーが失われた。

水曜日の上昇は大型株に集中した。ニフティ・スモールキャップ100はマイナス圏に沈み、ミッドキャップ指数の上昇も小幅にとどまった。この乖離は重要だ。ベンチマークの上昇は、上場銘柄の大半が回復していることを意味しなかった。

項目詳細
NSEの値上がり銘柄午前時点で1,253銘柄
NSEの値下がり銘柄午前時点で1,551銘柄
NSEの変わらず銘柄126銘柄
ニフティIT2%超上昇
インドルピー早朝の取引で18パイサ上昇し、1米ドル=94.73ルピー

貿易協定への期待が市場環境を改善

ドナルド・トランプ米大統領は10月20日、インドと米国が貿易協定の締結に近づいていると述べた。発言は、マルコ・ルビオ米国務長官が貿易、エネルギー、テクノロジー、防衛などの二国間関係をめぐる協議のためインドを訪問するなかで行われた。

インドと米国は2月、二国間貿易協定の第1段階に関する枠組みを発表していたが、米国の関税変更を受けて追加交渉が行われていた。トランプ氏の発言は協議の進展を示すものであり、合意の成立を意味するものではない。

ルピーも早朝の取引で上昇した。市場参加者は、リライアンスのJioプラットフォームズIPOの開始に伴うドル流入や、インド準備銀行(RBI)の支援が寄与した可能性を指摘した。これらは確定した要因ではなく、考えられる背景にとどまった。

ウルトラテックの決算が銘柄面から上昇を支援

ウルトラテック・セメントの株価は四半期決算を受けて約3%上昇した。10月19日に発表されたウルトラテックの2027年度第2四半期決算によると、連結税引後利益は前年同期の1,238 croreルピーから21.3%増加し、1,501 croreルピーとなった。

2026年9月30日終了四半期の純売上高は18.9%増の23,024 croreルピーだった。国内の灰色セメント販売量は13.8%増の3,594万トンとなり、利益改善は売上高の増加だけでなく、販売数量の増加も伴った。

テクノロジー株も、買いが集まるもう一つの有力な分野となった。同株の上昇は世界のAI関連株の軟調さと同時に起きたが、この対照だけでは投資家がインドのIT企業株を買った理由を断定できない。

原油と市場の広がりが引き続き制約要因に

午前の上昇は、原油価格が1バレル当たり110ドルを超え、米国債利回りも高水準にあるなど、外部環境からの圧力が続くなかで起きた。ジオジット・インベストメンツのチーフ投資ストラテジスト、V・K・ヴィジャヤクマール氏は、収益の改善や国内流動性が支援材料となる一方、こうした状況が市場への圧力を維持する可能性があると述べた。

そのため、値上がり・値下がり銘柄数のバランスの弱さは、指数の上昇に対する重要な相殺要因となった。午前の株価は日中の観測値であり、終値ではない。

結論

10月21日午前の反発は、幅広い銘柄への買いではなく、大手企業が主導した。残りの取引で上昇を維持できるか、またベンチマークの主力銘柄以外にも買いが広がるかが焦点となる。

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