米国勢調査局は10月20日、2026年9月の住宅着工件数が季節調整済み年率換算で5.2%減の122万1,000戸になったと発表した。建築許可件数も減少した一方、住宅完成件数は8月から増加したものの、前年同月のペースを大幅に下回った。
主なポイント
- 住宅着工件数は2025年9月を7.4%下回った。ただし、推計された減少幅には大きな統計上の不確実性がある。
- 許可件数全体は0.2%減少し、一戸建ての許可件数はより大きく減少した。
- 住宅完成件数は8月から2.2%増加したが、前年同月比では14.0%減だった。
目次
米住宅着工件数、8月改定値から減少
9月の年率換算の着工ペースは、8月の改定値である128万8,000戸から減少した。一戸建て住宅の着工件数も減り、年率換算で90万戸から4.6%減の85万9,000戸となった。
米国勢調査局の2026年9月の住宅建設統計は、前月比と前年比の両方で弱さを示している。ただし、住宅着工件数全体の公表された不確実性幅は、前月比でプラスマイナス11.8ポイント、前年比でプラスマイナス11.5ポイントと、いずれもゼロをまたいでいる。このため、推計値から統計的に明確な減少が示されたとはいえない。
季節調整済み年率は、その月の調整後の活動が1年間続いた場合の建設ペースを示すものであり、9月に実際に着工した住宅戸数ではない。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 一戸建ての建築許可件数 | 年率換算84万5,000戸。8月比4.0%減。 |
| 5戸以上の住宅が入る建物の許可件数 | 年率換算50万3,000戸。 |
| 5戸以上の住宅が入る建物の着工件数 | 年率換算34万9,000戸。 |
| 一戸建ての完成件数 | 年率換算84万戸。8月比2.4%減。 |
許可件数は弱含み、完成件数はまちまち
建築許可件数は年率換算140万戸となり、8月の改定値である140万3,000戸から減少し、2025年9月を3.0%下回った。全体の前月比の減少幅は比較的小さかった一方、一戸建ての許可件数はより大幅に減った。
建築許可件数は建設が認可された住宅を、着工件数は工事が始まったプロジェクトを、完成件数は完成した住宅をそれぞれ示す。したがって、これらの動きの違いは、住宅建設の一連の過程における別々の段階を表しており、単一の活動指標ではない。
住宅完成件数全体は、8月の改定値である116万6,000戸から増加し、年率換算119万2,000戸となった。一戸建ての完成件数はこれとは逆に、前月から減少した。完成件数全体の前月比増加についても、不確実性幅はゼロを含んでいる。
結論
9月の推計値は、住宅着工件数と建築許可件数の弱含みを示す一方、完成件数は一様でない動きとなった。最新の着工件数の推計には不確実性があるため、この弱さが続くかどうかを判断するうえで、今後の月次発表と改定が重要となる。
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