2026年10月19日、米東部時間午前10時30分時点でアマゾン株は日中に3.93%上昇した。モルガン・スタンレーが同社を最有力銘柄に選び、目標株価を335ドルから350ドルに引き上げたためだ。アナリストのブライアン・ノワック氏は「オーバーウェイト」の投資判断を維持し、クラウドの成長加速、人工知能(AI)サービス、ショッピングエージェント、倉庫ロボティクスを軸に見通しを示した。

主なポイント

  • モルガン・スタンレーは「オーバーウェイト」の投資判断を維持しつつ、アマゾンの目標株価を15ドル引き上げた。
  • AWSの成長率予想が上方修正される一方、アマゾンの設備投資予想も増額された。
  • AIショッピングとロボティクスに関するアナリストの見通しは、確認済みの財務実績ではなく、あくまで予測だ。

目次

アナリストの目標株価引き上げを受け、アマゾン株が上昇

ノワック氏は、アマゾンのバリュエーション上昇を後押しし得る5つの潜在的な材料を挙げた。同氏のシナリオは弱気ケースの220ドルから強気ケースの410ドルまでで、新たな目標株価は350ドルとなっている。

これらの数値は、考えられる結果に関するモルガン・スタンレーの評価であり、会社の業績見通しや保証された株価ではない。株価の3.93%上昇は日中の一時点の値であり、終値ベースの騰落率ではない。

項目詳細
2027年のAWS売上高成長率モルガン・スタンレー予想:47%、従来の41%から引き上げ。
2028年のAWS売上高成長率モルガン・スタンレー予想:42%、従来の37%から引き上げ。
2027年の設備投資モルガン・スタンレー予想:3,550億ドル。
2028年の設備投資モルガン・スタンレー予想:3,650億ドル。

AWSの成長予想が上昇、投資負担も拡大

5つの材料のうち2つは、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)に関するものだ。エヌビディアが、AWSは2027年と2028年に同社のGPU(画像処理装置)を合計約200万基購入し、導入する見込みだと述べたことを受け、モルガン・スタンレーは売上高成長率の予想を引き上げた。

ノワック氏は、AWSの営業利益率が2027年に42%、2028年に44%になると予想し、これを根拠に2028年のアマゾンの1株当たり利益を約16.50ドルと見積もっている。これらはアナリスト予想であり、アマゾンが報告した実績ではない。

チップ導入の拡大は、設備能力の構築にかかる予想費用も押し上げる。モルガン・スタンレーは成長見通しとともに設備投資予想も引き上げており、インフラ投資はより強い利益見通しと表裏一体の重要な要素となっている。

Bedrock、ショッピングエージェント、ロボティクスが投資判断の根拠を拡大

ノワック氏はクラウドインフラに加え、アマゾンのAIモデルサービスであるBedrockの見通しがより明確になることも、バリュエーションを押し上げる可能性のある材料とみている。

また、AIショッピングエージェントの利用が広がるにつれてアマゾンが恩恵を受けると予想し、将来的にはメタ・プラットフォームズのAIエージェント「Muse」と提携する可能性も見込んでいる。これはアナリストの予想であり、発表済みの合意ではない。同氏は年末商戦を初期の試金石とみている。

物流効率について、モルガン・スタンレーは、ロボティクスを活用したフルフィルメントセンターでアマゾンの世界販売数量の10%を取り扱うごとに、年間20億~40億ドルのコスト削減につながる可能性があると試算している。この試算は導入に伴う潜在的な削減額を示すもので、すでに実現したコスト削減額ではない。

次の予定された確認機会は10月29日の決算

アマゾンの2026年第3四半期決算説明会に関する発表によると、同社は10月29日、太平洋時間午後2時(米東部時間午後5時)に決算について説明する予定だ。この開催日程の告知は、モルガン・スタンレーの予想やアナリストの投資判断を裏付けるものではない。

結論

10月29日の決算と説明会は、クラウド成長と投資に関するより強気なアナリスト見通しに照らして、アマゾンの業績を評価する次の確定した機会となる。

ニュースをもっと読む

FinanceVelixのニュースをもっと読む

免責事項

この記事はFinanceVelixによる一般情報の提供を目的としたものであり、個別の財務、投資、法律、税務に関する助言ではありません。市場価格、金利、経済状況は変化する可能性があり、投資には損失のリスクが伴います。記載内容は公開時点で入手可能な情報に基づいており、変更される場合があります。重要な情報はご自身で確認し、必要に応じて資格を有する専門家にご相談ください。資産、企業、サービスへの言及は推奨を意味するものではありません。