2026年10月19日に発表されたOphir Opticsの売却により、MKS Inc.の精密光学事業は、通常のクロージング調整を条件として、現金6億5,000万ドルでTTM Technologiesに譲渡される見込みです。両社は最終契約を締結しましたが、取引完了は2027年第2四半期の予定で、当局の承認やその他のクロージング条件を満たす必要があります。
主なポイント
- 現金での買収価格は、Ophir Opticsの2026年度予想調整後EBITDAの18倍を上回ります。
- MKSは、別事業として運営するOphir InstrumentsとOphirブランドを維持します。
- 2027年第2四半期に予定される取引完了には、規制当局の承認や政府機関の同意が引き続き必要です。
目次
Ophir Opticsの売却、バランスシート改善を目指す
MKSが発表した最終売却契約によると、取引倍率は同事業の2026年度予想調整後EBITDAの18倍を上回ります。これは将来予想に基づく非GAAPベースの利益指標であり、通期実績に基づく倍率ではありません。
MKSのジョン・T・C・リー最高経営責任者(CEO)は、この取引はOphir Opticsで生み出された価値を実現し、同社のバランスシートをさらに強化する機会になると述べました。発表では、売却による現金収入の使途は明らかにされていません。
発表後、MKS株は時間外取引の開始前に6%上昇しました。この値動きは通常取引時間中の終値ベースのリターンではありません。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 売り手 | MKS Inc.、Nasdaq上場(ティッカー:MKSI) |
| 買い手 | TTM Technologies |
| MKSの財務アドバイザー | J.P. Morgan Securities LLC(単独で起用) |
| MKSの主任法律顧問 | Herzog Fox & Neeman |
光学事業は譲渡、ブランドは維持
Ophir Opticsは、防衛、セキュリティ、産業用途向けに高精度の赤外線サーマルイメージング機器とレーザー光学製品を供給しています。これらの技術は、ミッションシステム、無線周波数部品、高度な相互接続製品などを含むTTMの技術ポートフォリオに加わることになります。
契約では、Ophirブランドと、MKSが別途運営するレーザー特性評価事業Ophir Instrumentsのいずれも売却対象から除外されています。Ophir Instrumentsはレーザー出力測定機器やビームプロファイラーのソリューションを提供しており、MKSはこれらをフォトニクスポートフォリオの中核と位置付けています。
顧客にとって、この区別が取引の対象範囲を示しています。MKSによると、Ophir Instrumentsの顧客向け製品、サービス、サポートに影響はありません。
取引完了には引き続き承認が必要
2027年第2四半期に予定される取引完了は、一定の規制当局の承認、政府機関の同意および許可を含む、通常の要件を満たすことが条件です。したがって、契約締結をもって所有権が移転したことにはなりません。
また、6億5,000万ドルという公表価格には、通常のクロージング調整が適用されます。条件が満たされる前に、最終的な対価や取引完了が確定したとみなすべきではありません。
結論
本契約によりOphir Opticsの事業価値が現金化される一方、MKSのレーザー特性評価事業とOphirブランドは維持されます。次の節目は、2027年第2四半期に予定される取引完了に向け、必要な承認とクロージング条件を満たすことです。
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