2026年10月19日の取引開始前、Deutsche Telekom、Orange、Telefónica、Vodafoneが欧州の衛星周波数帯を対象とする共同入札を検討することで合意したと発表し、AST SpaceMobile株は3%上昇した。通信事業者各社の意向表明書は検討段階の措置であり、周波数帯の取得が完了したことや、ASTへの商業契約の発注が確定したことを意味しない。

主なポイント

  • 株価の3%上昇は取引開始前の値動きであり、終値ベースのリターンではない。
  • 欧州の通信事業者4社が、モバイル衛星サービス(MSS)向け周波数帯の共同入札の可能性を検討している。
  • この合意によって、ASTが衛星サービス提供事業者に選定されたことが確定するわけではない。

目次

周波数帯の提案とともにAST SpaceMobile株が上昇

Deutsche Telekomが10月19日に発表した意向表明書によると、4社は欧州におけるモバイル衛星サービス向け周波数帯の将来的な割り当てを対象に、共同入札の可能性を検討している。提出済みの入札や周波数帯の割り当てを発表したものではない。

同じ取引開始前の取引時間帯にAST株も上昇した。株価の動きは通信事業者の取り組みと同時期に起きたものの、上昇分のどの程度がこの発表を反映したものかは明らかになっていない。

投資家にとって重要なのは、モバイル通信事業者間の周波数帯利用に関する協力と、衛星企業のサービスに対する発注は別物だという点だ。この発表によって、ASTへの新たな売上確約が確定したわけではない。

項目詳細
株式上場Nasdaq、ティッカー:ASTS
本社テキサス州ミッドランド
衛星プラットフォームASTの衛星コンステレーションにはBlueBird衛星が含まれる

商業上の目的は携帯電話への直接接続

AST SpaceMobileは、専用ハードウェアを必要とせず、標準的な携帯電話に直接接続する宇宙ベースの携帯ブロードバンドネットワークを開発している。同社の低軌道衛星は、地上のモバイルネットワークが届かない地域まで通信エリアを拡大するよう設計されている。

欧州通信事業者の取り組みは、モバイル衛星サービス向け周波数帯と、端末への直接接続の推進に関わるものだ。そのためASTの事業に関連する一方、提案されている協力の結論はまだ出ていない。

現時点で確認されているのは、4社が共同入札の可能性を検討することで合意したことだ。周波数帯の割り当てや、その後の衛星サービス契約は、この初期段階とは別の事項である。

結論

通信事業者の合意により、欧州での周波数帯の共同入札の可能性が議題に上がった。注目点は、この検討段階の協力が実際の入札やASTが関与する商業契約に進展するかどうかだが、今回の発表ではいずれも確定していない。

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