フィフス・サードの2026年第3四半期に普通株主に帰属する利益は8億2,800万ドルに増加した。コメリカの加わりが利息収入の拡大に寄与した。10月19日に発表された決算で、同行は希薄化後1株当たり利益が0.90ドルだったと報告した。前四半期の0.83ドルから増加したが、前年同期の0.91ドルを下回った。合併関連費用などを除いた調整後利益は1株当たり1.13ドルだった。
主なポイント
- 報告ベースの利益は前年同期比36%増加したが、希薄化後1株当たり利益はわずかに減少した。
- 年間の利息収入の伸びの大部分はコメリカが牽引した一方、預金コストの上昇が四半期の利ざやを縮小させた。
- 同行はコメリカのシステム移行を完了したものの、合併関連費用は引き続き業績に影響した。
目次
フィフス・サードの利益には多額の費用調整が反映
フィフス・サードの2026年第3四半期決算発表では、報告ベースの希薄化後EPS 0.90ドルと調整後EPS 1.13ドルが照合されている。1株当たり0.23ドルの差は、税引き後項目2億1,100万ドルに相当する。その内訳は、合併関連費用1億7,100万ドル、インターチェンジ訴訟関連費用2,600万ドル、テクノロジー関連資産の減損1,400万ドルだった。
調整後指標は報告ベースの結果に取って代わるものではなく、これらの費用を除外したものだ。普通株主に帰属する純利益は、第2四半期の7億6,300万ドル、前年同期の6億800万ドルから増加したが、利益総額の年間増加は希薄化後EPSの上昇にはつながらなかった。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 貸出金・リース債権の平均残高 | 1,792億4,400万ドル、2026年第2四半期比1%増。 |
| 純償却率 | 0.31%、2026年第2四半期の0.30%と比較。 |
| 不良資産比率 | 0.64%、2026年第2四半期の0.60%と比較。 |
| 普通株式等Tier 1(CET1)資本比率 | 10.02%、2026年第2四半期の9.93%と比較。 |
資金調達コストの上昇にもかかわらず利息収入が増加
完全課税所得換算ベースの純利息収入は22億7,600万ドルに達し、前四半期比3%、前年同期比49%増加した。対応するGAAPベースの数値は22億7,100万ドルだった。フィフス・サードは、年間増加の主因はコメリカであり、固定金利資産の金利改定とバランスシート運営も寄与したと説明した。
前四半期比の増加には、市場金利の上昇、投資ポートフォリオの運営、貸出の伸びが寄与した。しかし、預金コストの上昇がこうした増加分を部分的に相殺し、純利ざやは3.36%から3.34%に縮小した。
非利息収入は第2四半期比5%減の10億800万ドルとなったが、前年同期の水準を29%上回った。指定項目を除く手数料収入およびその他の非利息収入は前四半期比1%増の10億5,200万ドルとなり、報告ベースの減少とは異なる基調を示した。
システム移行完了で注目は営業費用へ
ティム・スペンス会長兼CEO兼社長は、顧客と行員の高い継続率を維持しながら、コメリカのシステム移行を完了したと述べた。完了は業務上の節目となるが、当四半期には非利息費用に合併関連費用2億1,500万ドルがなお含まれていた。
非利息費用の合計は前四半期比3%減の20億4,900万ドルとなった。主因は給与・福利厚生費の減少だった。非利息費用として認識された合併関連費用は、年初来で約10億4,000万ドルに達した。
預金の平均残高は前四半期比3%増の2,383億4,400万ドルとなった。増加には、事業運営に伴う預金、南西部のリテール向けキャンペーン、ならびに簿外だったコメリカの投資スイープ残高が貸借対照表に移行したことが反映された。預金基盤の強化により、卸売調達資金の平均残高は10%減の232億5,200万ドルとなった。
結論
コメリカのシステム移行が完了した今、次の経営上の課題は、資金調達コストを抑制しながら費用削減と預金増加を持続できるかどうかだ。第3四半期の結果は報告ベースの利益が前四半期比で改善したことを示す一方、統合費用と利ざやの縮小は、同行の調整後業績と区別すべき重要な点として残る。
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