HDFC Bankは2026年10月19日、第2四半期の利益が4.6%増加したと発表した後、BSEで株価が最大2%下落し、₹715を付けた。証券会社は前向きな投資判断を維持したものの、その見通しは貸出利ざやの回復、調達コストの抑制、同行の経営体制移行に左右される。
主なポイント
- 四半期利益は増加したが、総資産ベースの純金利マージン(NIM)は6月から10ベーシスポイント縮小した。
- 株価が下落する中、Jefferies、Motilal Oswal、Emkay、Systematixは前向きな投資判断を維持した。
- アナリストは貸出金利の改定が利ざやを押し上げると予想する一方、外貨建て預金の調達コスト上昇が一部相殺要因になるとみている。
目次
四半期利益の増加にもかかわらずHDFC Bank株は反落
同行は2026年9月30日までの四半期に、純利益が₹19,510 croreとなったと発表した。前年同期は₹18,641 croreだった。利息収入と利息支払いの差額である純金利収入は、前年同期の₹31,550 croreから9.7%増加し、₹34,620 croreとなった。
これとは別に、HDFC Bankの連結決算では、少数株主持分控除後のグループ純利益が₹20,700.03 croreと示された。前年同期は₹19,610.67 croreだった。この決算には子会社が含まれており、銀行単体の利益数値とは異なる。取締役会は10月17日に連結決算を承認した。
純金利マージンは総資産ベースで3.16%、利息獲得資産ベースで3.32%だった。総資産ベースの指標は前四半期から10ベーシスポイント低下し、利ざやの回復が証券会社の投資判断の中心となっている。
₹715は日中安値であり、終値として確認された価格ではない。決算発表後に株価は下落したが、入手可能な情報からは、発表内容のどの部分が売りを促したのかは特定できない。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| Jefferies | 買い。目標株価は1株当たり₹880。 |
| Motilal Oswal | 前向きな見方。目標株価は₹925。 |
| Emkay | 買い。目標株価は₹1,050で据え置き。 |
| Systematix | 買い。目標株価は₹875で据え置き。 |
回復に関する前提は異なるものの、証券会社は前向きな見方を維持
Jefferiesは「買い」の判断と目標株価₹880を維持した。過去1年間の総貸出金に占めるグロスの延滞発生率が0.9%となり、前年同期の1.2%から低下したことを挙げ、信用の質を評価した。ただし、信用状況が平常化し、同行が予想信用損失(ECL)基準へ移行するのに伴い、2028~2029年度には信用コストが上昇するとの予想も織り込んでいる。
Motilal Oswalは前向きな見方と目標株価₹925を維持した。与信費用が高止まりしたものの、事業の成長と営業利益に支えられ、四半期業績は概ね市場予想に沿ったと評価した。
EmkayとSystematixも「買い」の判断を維持した。JefferiesとMotilal Oswalの目標株価を含め、これらはアナリストの予想であり、将来の取引価格を保証するものではない。
調達コストが利ざや見通しを複雑に
Systematixは、最近のレポ金利25ベーシスポイント引き上げが、貸出ポートフォリオの約70%を占める変動金利融資の金利改定を後押しし、その効果は2026年12月までに概ね反映されると予想する。一方、FCNR(B)預金として知られる非居住者外貨預金の調達コスト上昇が、改善効果の一部を相殺する可能性があると注意を促した。
Emkayも、利上げによってFCNR(B)の調達コストが通期ベースで与える影響を相殺し、第3四半期の利ざやは概ね安定すると予想する。利ざやが改善するという経営陣の見通しはあくまで予測であり、9月期決算ですでに回復が示されたわけではない。
Motilal Oswalは、信用預金比率を96%とし、バランスシートを慎重に運営することで2028年度までに約93%へ徐々に低下すると予想した。この予想を踏まえると、預金の伸びに対する貸出の増加ペースも注視すべき指標となる。
経営体制の移行が当面の節目に
新しい最高経営責任者(CEO)は10月27日に就任する予定だ。また、副社長兼マネージングディレクターは辞任届を提出し、2026年12月31日付で退任したい意向を示している。
Jefferiesは、上級職の人事や経営陣の変更が明らかになることを、注目すべき重要な動きとして挙げた。Emkayは、新たな経営陣の就任により後継者問題を巡る不透明感が和らぐ可能性があると指摘したが、顧客や投資家の信頼が改善するかどうかは、依然として予想にとどまる。
結論
次の予定された節目は、新CEOが10月27日に就任することだ。その後は、第3四半期決算で、貸出金利の改定が調達コストを相殺し始め、利ざやを安定させているかが明らかになる。
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