がん治療薬の開発企業Avactaが2026年上半期のアップデートで発表した資金調達計画に注目が集まりました。同社が報告した現金および短期預金は6月30日時点で2,027万ポンド、8月31日時点で保有現金は1,059万ポンドでした。9月30日の発表で同社は追加の資金調達を提案するとともに、主力の次世代医薬品AVA6103について、2027年上半期に初期有効性データを得ることを目指すと明らかにしました。
主なポイント
- Avactaは2026年上半期に2回の株式による資金調達を実施し、約1,900万ポンドを調達しました。
- 9月30日に発表された追加の資金調達は、今回のアップデート時点では提案段階にとどまっていました。
- AVA6103の初期知見は安全性と薬剤送達に関するもので、初期有効性データは2027年上半期に見込まれています。
目次
Avactaの資金調達、財務基盤を臨床開発に結び付ける
Avactaが公表した2026年6月30日までの6カ月間の中間決算では、標的型がん治療薬のパイプラインの進捗と並行して資金調達の状況が示されました。最高経営責任者(CEO)のChristina Coughlin氏は、予定する追加資金調達とすでに調達した資金を合わせて、AVA6103の有効性データやAVA6207プログラムのペイロード選定などの開発マイルストーンを支える計画だと述べました。
6月と8月の残高開示は、夏の後半に報告された残高が低下したことを示しています。ただし、両者の項目名は異なり、6月は現金および短期預金、8月は保有現金とされています。そのため、この差額を正確な営業キャッシュバーンの指標とみなすべきではありません。
9月30日の発表では、新たに提案された資金調達の完了や調達額は確定していません。将来のマイルストーンに必要な資金についての経営陣の説明は、すでに確保した資金だけでなく、見込まれる調達資金にも一部依存していました。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 2026年3月の資金調達 | 株式の募集および引受を完了し、1,000万ポンドを調達しました。 |
| 2026年6月の資金調達 | 株式による資金調達で、総額約900万ポンドを得ました。 |
| 年末時点との比較 | 2025年12月31日時点の現金および短期預金は1,690万ポンドでした。 |
AVA6103の開発は進展、有効性は今後検証へ
Avactaによると、AVA6103の第1a相試験の予備的知見では、最初の3つの用量レベルで良好な安全性プロファイルが示され、投与後数日間にわたり患者の体内でエキサテカンが制御放出される証拠が得られました。また、モデルによる薬剤曝露データと臨床観察結果が一致していることも報告しました。
これらの知見は安全性と薬剤の送達メカニズムに関するものであり、臨床的有効性を示すものではありません。Avactaは2027年上半期に初の有効性データを得る見込みで、薬剤が腫瘍内に保持されるかを検証するため、腫瘍生検の所見も含まれる予定です。
このプログラムは、米国食品医薬品局(FDA)が2026年1月に治験申請を認めた後、臨床試験に入りました。最初の患者への投与は3月に行われました。
2027年のデータ発表に先立ち、第4四半期にアップデート
Avactaは、第1世代のAVA6000プログラムの臨床データを、2026年10月23~27日のESMO総会で発表する計画です。同社は、このプログラムについて提携先を募集中と説明しました。
二重ペイロードのAVA6207プログラムについても、Avactaは2026年第4四半期にペイロードの選定と、候補薬選定を裏付けるデータを発表する見込みです。これらは予定されている開発状況の開示であり、規制当局の承認が完了したことを意味するものではありません。
結論
次回予定されている臨床アップデートは、10月23~27日のESMOにおけるAVA6000の発表です。より大きな開発上のマイルストーンは、2027年上半期に見込まれるAVA6103の初の有効性データ発表です。一方、提案された資金調達の完了と条件については、別途確認が必要です。
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