2026年10月16日、マイクロン株は約2%下落し、サンディスクも約2.5%下落した。中国勢との競争や、メモリー価格の好調が続くかどうかへの懸念が背景にある。一方、テスラ株は反対の動きを見せ、10月21日に予定されている決算発表を前に約3.5%上昇した。
重要ポイント
- 競争とメモリー価格への懸念が注目されるなか、マイクロンとサンディスクは下落した。
- UBSとジェフリーズは、中国勢によるDRAMの進歩について、技術の成熟度と量産拡大の可能性に疑問を呈した。
- テスラは、10月21日の取引終了後に予定されている第3四半期決算の発表を前に上昇した。
目次
マイクロン株を巡る中長期的な競争上の課題
注目を集めたのは、DRAM設計を開発中の長鑫存儲技術(ChangXin Memory Technologies、CXMT)だ。この設計によりメモリーセルのサイズを約3分の1縮小し、最終的に製造コストを引き下げられる可能性がある。ただし、こうした利点は現時点では可能性にとどまり、大規模生産で実証された成果ではない。
アナリストの評価では、設計の開発と商業規模での製造との間に隔たりがある点が強調された。UBSはこの技術を「非常に未成熟」と評した一方、ジェフリーズはCXMTが量産を拡大できるかどうかに疑問を呈した。
この違いは競争の見通しを考えるうえで重要だ。メモリーセルの小型化設計だけでは、競合企業が低コストのチップを大量生産できることの証明にはならない。したがって、今回示された評価が指すのは将来的に生じ得る課題であり、マイクロンが直ちに置き換えられるということではない。
株価下落の背景には、メモリー価格の好調が続くのかという懸念もあった。株価の動きだけからは、売りのうち価格への懸念と将来的な競争への懸念がそれぞれどの程度を占めたのかは分からない。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| テスラの2026年第3四半期の車両生産台数 | 464,391台。 |
| テスラの2026年第3四半期の車両納車台数 | 486,532台。 |
| テスラの2026年第3四半期のエネルギー貯蔵導入量 | 13.7 GWh。 |
決算発表を控えて上昇するテスラ
テスラ株の約3.5%上昇はロードスターの発表と時期が重なったが、より近い時期に予定されている確定済みの財務イベントは四半期決算の発表だった。テスラが公表した2026年第3四半期決算の発表予定によると、発表は10月21日の取引終了後で、その後、東部時間午後5時30分から経営陣による質疑応答のウェブキャストが行われる。
同社はすでに、四半期の車両生産台数、納車台数、エネルギー貯蔵導入量を公表していた。これらの営業指標から事業活動の状況を把握できるが、利益やキャッシュフローの実績に代わるものではない。
テスラは、納車台数やエネルギー貯蔵導入量を四半期の財務実績を示す指標として頼るべきではないと明確に注意を促した。平均販売価格、売上原価、為替変動なども業績に影響する要因である。
結論
10月16日の明暗を分けた株価動向により、メモリーチップを巡る競争は中長期的な未解決課題として残った。一方、テスラには、10月21日に第3四半期の財務実績と経営陣の見通しを発表するという、具体的で目前の節目が控えていた。
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