Actinium Pharmaceuticalsは2026年10月16日、肺がん、大腸がん、卵巣がんの各モデルで抗腫瘍活性を示したATNM-400の前臨床データを発表した。この知見は、研究段階の放射線療法を単独で、また既存治療と併用して研究することを後押しするが、これらのがん患者における有効性を立証するものではない。

主なポイント

  • 治療抵抗性モデルを含む、3種類の固形腫瘍で活性が示された。
  • Actiniumは、ATNM-400の単剤療法と併用療法の両方を追求している。
  • 10月16日の発表は、ウィーンで開催されるEANM 2026で予定されている3件の発表に先立つものだった。

目次

ATNM-400のデータが固形腫瘍研究の根拠を拡大

ATNM-400は、アルファ線放出核種のActinium-225を用いる。ActiniumのEANM発表に関する告知によると、今回の前臨床知見は複数のがん種にわたるプログラムのエビデンスを拡充するものであり、転移性去勢抵抗性前立腺がんを対象に進行中の臨床開発を補完する。

非小細胞肺がんでは、同社はATNM-400単独での活性に加え、KRAS阻害薬またはALK阻害薬との併用で活性が高まったと報告した。治療抵抗性モデルでも同様の結果が得られた。これらの知見は、EGFR変異を有するモデルで得られた先行結果を基盤としている。

Actiniumにとって、この研究は、単一の変異で定義される肺がん患者集団にとどまらず、治療法の開発を目指す取り組みを後押しする。ただし、これは開発上の目標であり、患者集団全体で効果が実証されたわけではない。

項目詳細
肺がんの発表抄録EPS-149。トランスレーショナル・イメージング・アンド・セラピーのセッションで口頭発表。
大腸がんモデル単剤での活性を評価するSW620異種移植モデル、併用療法の知見を得たHCT15異種移植モデル。
大腸がんの電子ポスター抄録EP-0163。
卵巣がんの電子ポスター抄録EP-0176。

大腸がんと卵巣がんの研究で異なる治療上の役割を検証

大腸がんの研究では、単剤での活性と、ベバシズマブおよびオキサリプラチンとの併用による、より強い活性が示された。併用療法の知見には、標的発現が中程度で、既存の2剤併用レジメンへの反応が限定的なモデルも含まれていた。

卵巣がんモデルでは、ベバシズマブ抵抗性腫瘍を含め、ATNM-400単独で持続的な抗腫瘍活性が得られた。Actiniumは、この知見が再発例における単剤療法としてのさらなる評価や、標準治療との併用を支持すると述べた。

重要なのは、この研究が3種類のがんすべてに共通する単一の治療レジメンを示しているわけではない点だ。むしろ、異なる併用療法や単剤での使用法を評価する根拠を提供するものである。

学会発表が次の予定された節目

同社は、2026年10月17~21日にオーストリアのウィーンで開催される欧州核医学会第39回年次総会で、口頭発表1件と電子ポスター2件を予定していた。10月16日は発表の告知日であり、研究結果の発表日ではない。

肺がんに関する口頭発表は、CEST午後4時45分から6時15分までのセッションで、10月19日に予定されていた。大腸がんと卵巣がんの研究は電子ポスターとして発表される予定だった。

これらは前臨床研究の最新情報であり、取り上げられた3種類のがんにおける臨床試験結果でも、規制当局の承認でもない。Actiniumのパイプラインにとっての意義は、さらなる開発を検討する根拠が加わったことにある。活性が患者の利益につながるかどうかは、まだ証明されていない。

結論

次に確定していた節目はEANMの発表プログラムで、肺がんに関する10月19日のセッションも含まれていた。今回の知見はATNM-400の研究開発を進める根拠を拡充する一方、これらのがん種における臨床上の有益性は、なお確立されていない。

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