ラム・リサーチの2027年度第1四半期決算はアナリスト予想を上回ったが、2026年10月21日の時間外取引で株価は2.4%下落した。半導体製造装置メーカーの同社は、9月27日終了四半期の売上高が82億2,000万ドル、非GAAPベースの希薄化後1株当たり利益が2.20ドルだったと発表し、12月期も売上高がさらに伸びるとの見通しを示した。
主なポイント
- 非GAAPベースの希薄化後1株当たり利益はコンセンサス予想を0.02ドル上回り、売上高は予想を8,000万ドル上回った。
- 売上高は6月期から22%増加し、営業利益率も上昇した。
- 経営陣は12月期の売上高を86億ドル、プラスマイナス4億ドルと予想した。
目次
利益率の拡大とともにラム・リサーチの利益が増加
ラム・リサーチの2027年度第1四半期決算発表によると、GAAPベースの純利益は27億5,000万ドル、希薄化後1株当たり利益は2.19ドルだった。前四半期はそれぞれ22億8,000万ドル、1.81ドルだった。同期間に非GAAPベースの希薄化後1株当たり利益は1.82ドルから2.20ドルに増加した。
売上高の増加に伴い収益性も改善した。GAAPベースの営業利益率は37.4%から40.0%に上昇し、非GAAPベースの営業利益率は38.4%から40.2%に上昇した。後者は1.8パーセントポイントの改善を示し、売上高に占める営業利益の割合が高まったことを意味する。
決算の上振れと株価下落は異なる結果を示している。四半期業績はコンセンサス予想を上回ったが、発表後に投資家が株式を売却した理由は、提示された取引情報からは明らかでない。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 営業キャッシュフロー | 9月期は35億ドル。6月期は14億6,000万ドル。 |
| 現金、現金同等物および拘束性現金 | 9月27日時点で74億5,000万ドル。6月28日時点は56億ドル。 |
| 繰延収益 | 四半期末時点で26億6,000万ドル。前四半期末の24億3,000万ドルから増加。 |
| 地域別売上構成 | 9月期売上高に占める割合は、中国が35%、韓国が20%、台湾が18%だった。 |
装置売上高が前四半期比の増収をけん引
システム売上高は57億3,000万ドルに達し、6月期の42億5,000万ドルから増加した。顧客サポート関連売上高およびその他売上高は24億9,000万ドルと、24億7,000万ドルから比較的安定していた。したがって、前四半期比の売上高増加の大部分は新規装置の販売によるものだった。
ラム・リサーチは、半導体製造に使われる成膜、エッチング、洗浄などの装置を供給している。同社のサポート事業には、サービス、スペアパーツ、アップグレード、最先端ではない装置が含まれる。
最高経営責任者(CEO)のティム・アーチャー氏は、AIを背景とする半導体需要とデバイスの複雑化が進むなか、過去最高の売上高、利益、1株当たり利益を達成したのは、業務遂行力によるものだと述べた。また、技術と製造能力への投資が、ウエハー製造装置市場を上回るペースで成長する同社の力を高めていると語った。
12月期見通しはさらなる増収を示唆
2026年12月27日終了四半期について、ラム・リサーチは売上高を86億ドル、プラスマイナス4億ドルと予想した。予想レンジは9月期の売上高を上回る水準を中心とするが、実績がそれを下回る場合と上回る場合の両方を含んでいる。
経営陣はGAAPおよび非GAAPベースの希薄化後1株当たり利益を2.33ドル、プラスマイナス0.15ドルと予想した。両会計基準における売上総利益率の見通しは52.5%、プラスマイナス1パーセントポイント、営業利益率の見通しは40.5%、同じ許容幅だった。
これらの数値は経営陣による予想であり、確定した実績ではない。ラム・リサーチは、顧客の投資時期、製品構成や地域構成の変化、輸出規制、製造上の制約など、実際の業績に影響を及ぼす可能性のあるリスクを挙げた。
結論
次の業績確認の節目は2026年12月27日終了四半期となる。ラム・リサーチの実績を、引き上げられた売上高の中央値と利益見通しに照らして評価できる。9月期は売上高と利益率の改善を示した一方、時間外取引での株価下落の原因は明らかになっていない。
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