2026年第3四半期、Wabtecの利益は大幅に増加し、鉄道機器メーカーである同社は通期の調整後利益見通しを引き上げた。10月21日に発表された決算によると、売上高は8.1%増の31億2,000万ドルとなり、FreightとTransitの両セグメントで成長した。GAAPベースの希薄化後1株当たり利益は2.42ドルとなり、前年同期比33.7%増加した。
主なポイント
- 売上高と営業利益率の改善を受け、調整後1株当たり利益は22%増の2.83ドルとなった。
- 複数の事業で需要が拡大したほか、買収も両セグメントの成長に寄与した。
- Wabtecは2026年の調整後EPSのレンジを引き上げた一方、通期売上高の見通しは据え置いた。
目次
Wabtecの利益は売上高を上回るペースで増加
Wabtecが発表した2026年第3四半期決算によると、調整後営業利益率は1.9ポイント上昇して22.9%となり、GAAPベースの営業利益率は20.0%に達した。同社は、売上高の増加と粗利益率の改善が利益率の上昇につながったと説明した。
調整後希薄化後1株当たり利益は前年同期の2.32ドルから2.83ドルに増加し、GAAPベースの希薄化後1株当たり利益は1.81ドルから2.42ドルに増加した。Wabtecは、売上高の増加、営業利益率の拡大、為替変動に主に関連する営業外要因の恩恵が、両方の利益指標を押し上げたと述べた。
したがって、利益の伸びは売上高の増加だけを反映したものではない。調整後の数値は特定の費用を除外した補足的な指標であり、GAAPベースの業績に代わるものではない。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 四半期末の有利子負債 | 63億8,000万ドル。 |
| 現金、現金同等物および制限付き現金 | 四半期末時点で4億9,000万ドル。 |
| 利用可能な流動性の合計 | 2026年9月30日時点で20億9,000万ドル。 |
| 流動性の内訳 | 現金および現金同等物4億8,000万ドルに、既存の信用枠で利用可能な16億1,000万ドルを加えた額。 |
買収とサービス需要が両セグメントを押し上げ
Freightの売上高は6.9%増加した。サービス売上高は6.7%増加し、基調的な需要と近代化案件の納入増が支えとなった。機器売上高はわずか0.3%の増加にとどまり、鉱業向け販売の増加が機関車の納入減によって一部相殺された。
デジタル売上高は24.2%増加した。Frauscher Sensor Technologiesの買収と、デジタル分野の基調的な需要の拡大が反映された。部品売上高は5.3%増加し、産業、保線、海外の需要が、北米の鉄道建設需要の弱さとポートフォリオ最適化の取り組みを補った。
Transitの売上高は11.3%増加した。Dellner Couplersの買収に加え、新車向け機器およびアフターマーケットの売上高増加が寄与した。不利な為替変動がこの伸びを一部相殺したが、為替変動の影響を除くと売上高は12.5%増加した。買収が両セグメントに寄与したため、連結売上高の増加をすべてオーガニック成長とみなすべきではない。
受注も中長期的な見通しを支えた。9月30日時点の複数年にわたる受注残高は、前年同期を58億6,000万ドル上回った。為替変動の影響を除くと、54億6,000万ドル、率にして21.4%増加した。
利益見通しを引き上げ、売上高見通しは据え置き
Wabtecは2026年の調整後EPS見通しを引き上げるとともにレンジを狭め、10.85~11.05ドルとした。レンジの中央値は0.20ドル引き上げられた。新たな中央値は前年から22%の増加に相当する。通期売上高の見通しは123億~126億ドルに据え置かれた。
売上高のレンジを据え置きながら利益目標を引き上げたことは、同じ売上高見通しのもとで、経営陣がより高い利益を見込んでいることを示す。これらの数値は依然として予測であり、確定した実績ではない。
第3四半期の営業キャッシュフローは、前年同期の3億6,700万ドルから4億5,500万ドルに増加した。Wabtecは、純利益の増加によるものと説明した。同社はまた、四半期中に3億500万ドルの自社株を買い戻し、配当として5,200万ドルを支払った。
結論
残る四半期の業績によって、Wabtecが引き上げた通期の調整後利益レンジを達成できるかが決まる。利益率の拡大、買収、サービス需要に支えられた四半期を経て、今後は引き上げ後の利益目標と据え置かれた売上高見通しが比較の基準となる。
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