Bitgetは2026年10月26日、VETA Financeとの提携を通じて、トークン化された米国株の仕組商品を拡充し、株式デュアル投資をアップグレードしたと発表した。この商品では、ユーザーはUSDTまたは対象となる株式連動トークンを一定期間預け入れ、満期時の投資家の判断ではなく、事前に設定された目標価格に基づいて決済される。
主なポイント
- 今回のアップグレードにより、利用可能なトークン化株式の資産と投資期間の選択肢が広がる。
- 「安く買う」と「高く売る」の戦略では、決済条件が満たされた場合、あらかじめ決められた価格で投資家の保有資産が転換される。
- BitgetとVETA Financeは追加の仕組商品を計画しているが、開始日は発表していない。
目次
株式デュアル投資、資産と期間を拡充
今回のアップグレードは既存商品を拡充するものであり、トークン化株式のデュアル投資を初めて導入するものではない。BitgetはすでにNVIDIA、Alphabet、AMDに連動するトークンに対応しており、今回の拡充では、原資産の組み合わせと投資期間の選択肢がさらに増えるとしている。
Bitgetが10月23日に発表したアップグレード では、追加候補としてrORCL、rSKHY、rAVGO、rHOOD、rCBRS、rIRENが挙げられている。また、気配値、商品構造、決済プロセスの変更についても説明しているが、具体的な申込利率や満期スケジュールの全容は示していない。
VETA Financeは、価格設定、ヘッジ、執行、決済など、仕組商品向けのインフラを提供する。この提携により、そうした機能がBitgetのトークン化株式商品にも導入される。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| rNVDA | NVIDIAに連動する既存の対象トークン。 |
| rGOOGL | Alphabetに連動する既存の対象トークン。 |
| rAMD | AMDに連動する既存の対象トークン。 |
「安く買う」と「高く売る」の決済の仕組み
「安く買う」では、ユーザーはUSDTで申し込み、対象トークンの目標価格を選択する。満期時の決済価格がその目標価格以下であれば、投資額はあらかじめ設定された価格でトークンに転換される。それ以外の場合、元本と発生した利回りはUSDTで受け取る。
「高く売る」では、ユーザーは対象トークンで申し込み、売却価格を選択する。満期時の決済価格が目標価格以上であれば、投資額はあらかじめ設定された価格でUSDTに転換される。それ以外の場合、ユーザーはトークンの元本を保有し、適用される利回りを受け取る。
利回りを得ても価格変動リスクがなくなるわけではないため、これらの条件は重要だ。「安く買う」では、市場価格が合意した購入価格を下回っている場合に転換が生じる可能性がある一方、「高く売る」では、保有資産がその時点の市場価格を下回る価格で転換される可能性がある。そのため、この商品はトークンを単に保有したり、裁量で取引したりする場合とは異なる。
追加の仕組商品も計画
Bitgetによると、両社はアキュムレーターやデキュムレーターのオプション、固定クーポン債など、rTokenを基盤とする追加商品を開発する意向だ。これらは計画中の拡張であり、提供開始が確定した商品ではない。
各商品の利回り、最低申込額、正確な条件は発表されていない。個別の申し込みを評価するには、こうした詳細が必要となる。また、投資期間が固定されているとの説明を、元本保全の保証と解釈すべきではない。
結論
株式デュアル投資により、ユーザーがトークン化株式を運用する方法は広がるが、結果を左右するのは引き続き決済条件だ。今後は、追加される資産の組み合わせの提供状況や条件、そして両社が計画する仕組商品の動向が注目される。後者については開始日が発表されていない。
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