同社は2026年10月26日、FabartaのAIプラットフォームをアップグレードし、材料研究をパイロット規模の試験や工業生産につなぐことを目的とした新エンジンを追加したと発表した。
要点
- Fabartaは「Science Intelligent」エンジンを公開し、プラットフォームの名称をAI4SからAI4S&Eに拡張した。
- 同社によると、従来のAI for Scienceソリューションは導入済みだが、今回のアップグレードの価格や展開の詳細は明らかにしていない。
- Fabartaの幹部は11月2日に香港フィンテック・ウィークに参加する予定だ。
FabartaのAIプラットフォームで何が変わったのか
Fabartaによると、新しいScience Intelligentエンジンは、同社が「再帰的な自己改善」と呼ぶ仕組みを用いて、研究から生産に至るプロセス全体でデータ、モデル、実験を連携させる。拡張された「AI for Science and Engineering」プラットフォームは、文献レビューや配合設計から、実験検証、製造までを対象とすることを目指している。
同社によると、従来のプラットフォームは文献レビュー、データ管理、個別の予測などのタスクに対応していた。今回のアップグレードでは、AIエージェント間の連携、モデルの更新、物理原理に基づくシミュレーションなどの機能が追加された。
エンジンの仕組み
Fabartaは、研究仮説の検証、異なるスケールでの配合探索、生産データを用いたデジタルモデルの調整という、反復的な3段階を説明している。同社によると、更新されたモデルは導入前に、独立したデータ検証、バージョン管理、研究者によるレビューを受ける。
同社の手法は、企業ナレッジグラフと物理情報を取り入れたモデルを組み合わせる。Fabartaによると、これにより科学的な結論を元データまで追跡できるようにし、予測に物理的制約を組み込むことを目指している。発表では、アップグレードされたエンジンの独立した性能検証結果は示されていない。
導入状況と香港での予定
Fabartaによると、従来のAI for Scienceソリューションは国有企業、化学工業団地、上場素材メーカーに導入されている。同社は顧客名を明らかにしておらず、アップグレード版プラットフォームの価格、提供地域、展開スケジュールも公表していない。
また同社によると、香港トップ・タレント・エコシステム・パートナーの第1陣に加わるよう招待された。CEOのAndy Gao氏とCOOのMichelle Ge氏は、香港フィンテック・ウィーク期間中の11月2日のセッションに参加し、感謝状を受け取る予定だ。
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