ArriVent BioPharmaは2026年10月25日、3週間ごとに6 mg/kgを投与された既治療の大腸がん患者29人のうち13人で腫瘍の奏効が認められたと、ARR-217試験について報告した。7人の奏効は確認され、6人は未確認または確認待ちだった。
主なポイント
- 大腸がんの6 mg/kg群で認められた13人の奏効は、客観的奏効率44.8%に相当した。
- 全用量を通じて、123人中37人にグレード3以上の治療関連有害事象が発生した。
- ARR-217は第1b相の用量最適化段階に進んでおり、追加データは2027年に公表される見通し。
ARR-217試験の奏効データ
ArriVentは、2026年欧州臨床腫瘍学会(ESMO)総会で第1相試験の初期結果を発表した。現在進行中の非盲検試験では、切除不能な局所進行または転移性固形腫瘍の患者を対象にARR-217を評価しており、当初は大腸がん、膵がん、その他の消化器がんに重点を置いている。
2026年8月5日のデータカットオフ時点で、前治療歴の多い患者123人に2~8 mg/kgの用量が投与されており、このうち113人が大腸がん患者だった。大腸がんの6 mg/kg群では、29人中27人で病勢コントロールが認められた。病勢コントロールには、がんが進行しなかった患者と腫瘍が奏効した患者の両方が含まれる。
3週間ごとに4 mg/kg以上の用量を投与された大腸がん患者73人のうち、25人で客観的奏効が認められた。そのうち15人の奏効は確認済み、5人は確認待ち、5人は未確認だった。
安全性と開発計画
全用量を通じて、患者の30.1%にグレード3以上の治療関連有害事象が発生し、好中球減少症が12.2%、下痢が8.9%を占めた。6 mg/kg群では、49人中10人(20.4%)にグレード3以上の事象が発生した。ArriVentは、グレード5の治療関連有害事象または間質性肺疾患の報告はなかったとしている。
ARR-217はCDH17を標的とする抗体薬物複合体で、Lepu Biopharmaと共同開発されている。ArriVentは、大中華圏以外での独占的な開発・商業化権を保有する。
次のマイルストーン
ArriVentは2026年10月26日午前8時(米東部時間)にオンラインウェビナーを開催し、データについて説明する予定。同社は2027年に追加の用量最適化データを公表する見通し。
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