クラウド売上高が拡大する一方、Pegasystemsの2026年第3四半期の利益は減少し、GAAPベースの純利益は68%減の1,410万ドルとなった。同エンタープライズソフトウェア企業の売上高は3%増の3億9,340万ドルだった。同社は、販売実行面の課題により、年初から最初の9カ月間の年間契約価値の成長が鈍化したと説明した。

主なポイント

  • Pega Cloudの売上高は19%増加し、年間契約価値全体は前年同期比6%増となった。
  • GAAPベースの希薄化後1株当たり利益は0.08ドルに減少した一方、調整後の希薄化後1株当たり利益は0.35ドルに増加した。
  • 経営陣は、契約の伸び悩みが年末までキャッシュ創出の重しとなる可能性があると警告した。

目次

Pegasystemsの利益、報告ベースと調整後利益に明暗

同社が10月20日に発表した第3四半期決算は、2026年9月30日までの3カ月間を対象としている。GAAPベースの純利益は前年同期の4,340万ドルから減少し、希薄化後1株当たり利益は0.24ドルから0.08ドルに減少した。

営業利益は比較的安定し、前年同期の1,450万ドルに対して1,490万ドルだった。最終利益の前年同期比には、前年同期の1,930万ドルの法人税利益から、370万ドルの税金費用へと変化したことも影響した。

調整後純利益は8%増の5,980万ドルとなり、調整後希薄化後1株当たり利益は17%増の0.35ドルとなった。これらの非GAAP指標には、株式報酬費用、弁護士費用、1,600万ドルの訴訟和解金およびその他の調整項目が含まれていない。これらはGAAPベースの業績に代わるものではない。

項目詳細
保守サービス売上高2026年第3四半期:7,270万ドル、前年同期比9%減。
サブスクリプションライセンス売上高2026年第3四半期:5,560万ドル、前年同期比9%減。
コンサルティング売上高2026年第3四半期:4,620万ドル、前年同期比18%減。

クラウドの拡大が他分野の減少を相殺

Pega Cloudの売上高は2億1,890万ドルに達し、前年同期の1億8,450万ドルから増加した。四半期売上高に占める割合は56%となり、前年同期の48%から上昇した。この拡大が、保守サービス、サブスクリプションライセンス、コンサルティングの各売上高の減少を相殺した。

クラウドの年間契約価値(ACV)は20%増加し、ACV全体の59%を占めた。9月30日時点のACV全体は16億5,300万ドルで、報告ベースでは6%増、為替変動の影響を除くと7%増だった。

ここには明暗がある。クラウドの力強い成長は、全社的に同程度の成長にはつながらなかった。サブスクリプション売上高全体は7%増加したものの、コンサルティング売上高の低迷により、売上高全体の伸びは3%にとどまった。

経営陣、販売実行面の課題と顧客の慎重姿勢に言及

最高執行責任者(COO)兼最高財務責任者(CFO)のKen Stillwell氏は、最初の3四半期におけるACVの伸び悩みについて、主に市場開拓の実行面での課題が原因だと述べた。それでも、第3四半期のACV増加額は年内で最も大きかったという。

Pegasystemsはまた、人工知能(AI)が業界に変革をもたらすなか、顧客が大規模な技術投資をこれまで以上に精査していると説明した。こうした購買動向により、2026年残りの期間もACVの伸びが鈍化する可能性があると警告した。

最高経営責任者(CEO)のAlan Trefler氏は、AIモデルとワークフロー自動化、意思決定機能を組み合わせ、ミッションクリティカルな業務におけるガバナンス、セキュリティ、管理を維持するという同社の戦略を強調した。経営陣は、実行力の改善と成長加速に向けて対策を講じていると述べたが、発表資料では具体策を明らかにしなかった。

キャッシュ創出には引き続き圧力

2026年の最初の9カ月間における営業活動によるキャッシュフローは3億430万ドルで、前年同期の3億4,680万ドルから減少した。Pegasystemsは、ACVの成長を鈍化させている同じ要因が、年末までキャッシュ創出に引き続き悪影響を及ぼす可能性があると警告した。

Stillwell氏は、2028年に少なくとも7億ドルのフリーキャッシュフローを達成するという経営陣の目標を維持した。これは将来の目標であり、すでに達成された業績や当年の実績を示す指標ではない。

結論

2026年の残る四半期は、力強いクラウド需要が契約全体の成長加速とキャッシュ創出の改善につながるかを試す局面となる。Pegasystemsは、経営陣が長期的なフリーキャッシュフロー目標を維持する一方、両指標とも年末まで圧力を受ける可能性があると警告している。

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