2026年10月20日、TD CowenがPrecision Drillingの投資判断を「ホールド」から「買い」に引き上げ、目標株価をC$111からC$150に引き上げたことを受け、同社株は4.5%上昇した。この判断引き上げでは、第3四半期の業績が低調になるとの見通しがある一方、カナダの掘削請負会社である同社が米国事業のマージンを改善する見込みに焦点が当てられた。
主なポイント
- TD CowenはPrecision Drillingの投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価をC$150に引き上げた。
- 経営陣は、第4四半期の米国事業のマージンが稼働日当たりUS$10,000に近づくと予想している。
- このマージン目標は将来予測であり、報告済みの実績でも、日額US$10,000の増加でもない。
目次
回復期待を背景にPrecision Drilling株が上昇
TD Cowenのより前向きな投資判断は、予想される第3四半期の業績ではなく、2026年第4四半期以降に見込まれる事業運営の改善に重点を置いている。同社は、経営陣が米国事業のマージン改善に取り組む姿勢を示していることを強調し、2027年にかけてもさらなる改善を見込んでいる。
目標株価の変更はアナリストの評価であり、会社の業績見通しや将来の株価を保証するものではない。また、Precision Drillingのニューヨーク上場株はティッカーシンボルPDSで取引されているため、比較する際には目標株価がカナダドル建てである点にも留意が必要だ。
Precision Drillingは、主にカナダ、米国および一部の海外市場で事業を展開し、石油・天然ガス生産会社に掘削請負サービスおよび関連サービスを提供している。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 2026年第2四半期の売上高 | C$453 million、前年同期比11%増。 |
| 2026年第2四半期の調整後EBITDA | C$97 million、前年同期比10%減。IFRSに準拠しない指標。 |
| 2026年第2四半期の営業キャッシュフロー | C$146 million。 |
| 2026年第2四半期の負債削減額 | C$50 million。 |
米国事業のマージン目標が実際に意味すること
7月28日に発表されたPrecision Drillingの2026年第2四半期決算発表で、社長兼最高経営責任者(CEO)のCarey Fordは、第4四半期の米国事業のマージンが稼働日当たりUS$10,000に近づくとの予想を示した。これはマージン水準の予測であり、日額US$10,000の増加を意味するものではない。
同社が報告した第2四半期の米国事業の営業マージンは、稼働日当たりUS$6,212で、前年同期のUS$9,026から低下した。Precisionはこの指標を、稼働日当たりの売上高から稼働日当たりの営業費用を差し引いた額と定義している。
掘削リグの再稼働費用の増加が、第2四半期の数値を押し下げた。同社は同四半期に米国で7基のリグを再稼働させ、前年同期の4基を上回った。また、稼働日当たりの再稼働費用は平均US$2,387で、前年同期のUS$648から増加したと説明した。
こうした事業環境から、第4四半期の目標が重要である理由が分かる。活動水準の上昇はすでに売上高を押し上げていたものの、マージンの改善にはまだつながっていなかった。そのため、予測水準を達成すれば、第2四半期の実績からの回復を意味する。
結論
次の事業上の試金石は、Precision Drillingの第4四半期の米国事業のマージンが経営陣の示した目標に近づくかどうかだ。10月20日の投資判断引き上げは、この回復への確信を反映している一方、目標そのものは達成済みの実績ではなく、依然として予想である。
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