ウィリアム・ブレアは2026年10月20日、燃料費や運営コストの圧力があるものの、ロイヤル・カリビアンの2026年第3四半期業績は会社見通しを上回る可能性があると予想した。同社は1株当たり利益を6.39ドルと予測し、アウトパフォームの投資判断を維持した。

主なポイント

  • ウィリアム・ブレアの1株当たり6.39ドルという予想は、経営陣が7月に示したガイダンスレンジの上限を0.03ドル上回る。
  • 同社は、純利回りの改善が燃料費や船舶スケジュールの制約を相殺すると見込んでいる。
  • この予想はアナリストの見解であり、発表済みの第3四半期実績でも、改定後の会社ガイダンスでもない。

目次

ロイヤル・カリビアンの業績予想、ガイダンスを小幅に上回る

ウィリアム・ブレアの予想が示すのは、経営陣の見通しから大きく乖離するものではなく、業績の小幅な上振れだ。ロイヤル・カリビアンが7月28日に発表した第3四半期ガイダンスでは、調整後1株当たり利益を6.26~6.36ドルとしており、アナリスト予想はその上限をわずかに上回る。

同社の見通しでは、報告ベースと為替一定ベースのいずれでも純利回りはおおむね横ばいと想定されていた。一方、ウィリアム・ブレアは、当時の為替レートベースで純利回りが約0.5%伸びると予測し、増加コストを収益の伸びで吸収できるとの見方を支えた。

純利回りは、ロイヤル・カリビアンが大幅な変動費控除後の価格設定実績を評価するために用いる指標だ。そのため、利回りが横ばいという見通しと小幅な伸びという予想の違いは、業績比較において意味を持つ。ただし、いずれも確定した四半期実績ではない。

項目詳細
第3四半期の売上高成長率ガイダンス7月時点で前年比8%。
第3四半期の客船輸送能力の伸びに関するガイダンス2025年比8.5%。
第3四半期の燃料消費量予想441,000メートルトン。
第3四半期の燃料ヘッジ予想消費量の58%をスワップでヘッジ。

燃料費と船隊の運航スケジュールが主な下押し要因に

ウィリアム・ブレアは、予想をやや上回る燃料費に加え、ドック入り期間、船舶の配船構成、新造船の引き渡しによる圧力を指摘した。同社がアウトパフォームの投資判断を維持したのは、こうした課題を運営実績で乗り越えられるとの評価を反映している。

ロイヤル・カリビアンが7月に示した見通しには、第3四半期の燃料費3億6,200万ドルが含まれていた。経営陣によると、燃料費の算定には将来の燃料価格予測ではなく、ヘッジ控除後の給油時点の価格を用いている。後日のアナリスト予想と比較する際には、ガイダンスの前提が重要となる。

同社は第2四半期の業績が予想を上回ったことを受け、7月に2026年通期の調整後1株当たり利益見通しも17.73~17.87ドルに引き上げていた。10月のアナリスト予想自体が、この経営陣のガイダンスを変更するものではない。

結論

次の焦点はロイヤル・カリビアンの第3四半期決算だ。純利回りとコストが7月のガイダンスレンジを上回る利益を支えるか、また経営陣が通期見通しを変更するかが注目される。

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