Splashtopは2026年10月20日、Microsoft Intune向けにサードパーティーアプリのアップデートを準備・テストする作業を自動化するAgentic Packrを開始しました。本製品は、Windows環境を運用するITチームやマネージドサービスプロバイダーを対象としており、展開するパッケージを選択する権限は管理者に残されています。

主なポイント

  • 1,000種類を超えるサードパーティーアプリに加え、カスタムソフトウェアや社内開発ソフトウェアにも対応します。
  • AIがインストーラーを分析し、スクリプトによる自動化でパッケージを作成・テストします。また、脅威のスキャンには別個の制御機能を用います。
  • 提供開始時点でWindowsに対応します。最初の100エンドポイントは無料で、macOSへの対応も計画されています。

目次

Agentic Packrが狙う準備作業のボトルネック

アプリケーションベンダーがパッチをリリースしても、そのアップデートがすぐにIntuneで展開できる状態になるとは限りません。ITチームには依然としてパッケージの準備とテストが必要であり、Splashtopによると、この作業は少数の専門家に依存することが少なくありません。

SplashtopのAgentic Packrの発表資料では、Intuneに取って代わるのではなく、準備段階を自動化するツールとして説明されています。実務上の違いは、インストーラーの入手から、管理者が展開できるテスト済みパッケージの完成までに発生する作業を対象としている点です。

Splashtopのプロダクトマネージャー兼MicrosoftコミュニティリードであるMaxime Guillemin氏は、多くのIntune管理者が、デバイス、ID、セキュリティ、ヘルプデスク業務も担当するジェネラリストだと述べました。同社は、専門的なパッケージ作成スキルへの依存を減らす手段として本製品を位置付けています。

項目詳細
初期対応プラットフォーム2026年10月20日からWindows向けに一般提供。
今後の拡張予定将来のリリースでmacOSに対応する計画です。
無料プラン最初の100エンドポイントは期間無制限で無料。
有料サブスクリプション1エンドポイント当たり年間3ドルから。

パッケージ作成とセキュリティチェックの仕組み

AIコンポーネントは各インストーラーを分析し、インストールと削除のパラメーター、および検出ルールを特定します。その後、スクリプトによる自動化でパッケージを作成し、テストします。テストに失敗した場合、AIが調整して再試行します。AIで動作するパッケージを作成できない場合には、ルールベースのパッケージ作成エンジンが代替手段となります。

セキュリティチェックはAIのワークフローとは別に実行されます。Splashtopによると、インストーラーは脅威インテリジェンスと照合してスキャンされ、脅威が検出された場合はパッケージ作成が失敗します。これらは製品設計に関する説明であり、侵害や展開時間が実際に減少したことを示す測定結果ではありません。

管理者は、どのアプリケーションをIntuneテナントに登録するか、またどのように割り当てるかを選択します。その後、Agentic PackrがWin32アプリケーション、Intuneの割り当て、Microsoft Entraグループを作成します。再利用可能なテンプレートは、ブランドに合わせた従業員向けアップデート通知や延期オプションにも対応します。

提供状況とサブスクリプション条件

今回の提供開始では、有料サブスクリプションに加えて無料のエントリープランも用意されています。Splashtopの公式製品資料によると、有料プランは1エンドポイント当たり年間3ドルからで、年払いまたは月払いを選択できます。

同社はmacOS版のリリース日を明らかにしていません。また、発表資料には、パッケージ作成の速度、インストール成功率、顧客のコスト削減に関する第三者検証済みのベンチマークも示されていません。

まとめ

Agentic Packrは、管理者の承認と独立したセキュリティチェックを維持しながら、Intuneでの展開に先立つ準備作業の自動化レイヤーを追加します。Splashtopが次回の発表の場として告知しているのは、2026年11月17~20日に開催されるMicrosoft Igniteです。

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