バークシャーの保有銘柄には、ウォーレン・バフェット氏が投機的な株式市場の動きに警鐘を鳴らす一方で、アルファベットとデルタ航空の大規模な持ち分が含まれている。同社が開示した2026年6月30日時点の保有銘柄一覧には、アルファベット株が約377億6,000万ドル、デルタ航空株が約53億7,000万ドルと記載されている。ただし、これらの数字は報告された保有価値を示すもので、購入に費やした金額を表すものではない。
主なポイント
- バークシャーは2026年6月30日時点で、2種類の株式を合わせてアルファベット株を約1億600万株保有していると開示した。
- バフェット氏は2026年7月、ギャンブルのような考え方が投資機会を見つけにくくしていると警告した。
- ある時点の保有状況だけでは、取得コストや取引日、買い付けペースの加速を確認できない。
目次
バークシャーの保有銘柄が示すアルファベットとデルタ航空の大規模な持ち分
バークシャーの2026年6月のForm 13F保有銘柄一覧には、アルファベットのクラスA株とクラスC株の持ち分が記載されている。これらを合わせると1億597万9,600株となり、報告された評価額は約377億6,000万ドルに上る。
同じ開示資料には、デルタ航空株5,732万株、評価額約53億7,000万ドルも記載されている。これらの持ち分は両社への相当な投資エクスポージャーを示しているが、報告された評価額を取得コストと混同すべきではない。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| アルファベット・クラスA | 2026年6月30日時点で、4つの明細に計7,879万1,167株。 |
| アルファベット・クラスC | 2026年6月30日時点で、1つの明細に2,718万8,433株。 |
| デルタ航空 | 2026年6月30日時点で、1つの明細に5,732万株。 |
バフェット氏の警告は投機に関するもので、すべての投資を否定するものではない
2026年7月、バフェット氏は、市場参加者がギャンブルを好む状況では割安な投資先を見つけるのは難しいと述べた。同氏は、投資機会が次々と現れる時期と、投資家がほとんど機会を見いだせない時期を対比した。
同氏は5月にも、投資を保有することと、満期が極めて短いオプションを取引することを同様に区別していた。「投資がひどいという意味ではありません。非常に多くのものの価格が、ばかげて見えるということです」とバフェット氏は述べた。
この区別は重要だ。市場全体のバリュエーションへの懸念は、個別企業を保有することを必ずしも否定しない。また、6月時点の保有状況はバフェット氏の7月の発言より前のものであり、この警告後にバークシャーがどのような取引をしたかを示すことはできない。
開示資料から確認できないこと
提示された保有銘柄一覧には前四半期との比較がない。そのため、この資料だけでは、バークシャーがアルファベットの持ち分を3倍超に増やしたことを検証したり、同社がどの程度の速さで投資を増やしたかを確認したりすることはできない。
また、デルタ航空の報告保有価値53億7,000万ドルも、特定の購入支出額を裏付けるものではない。株式数の変化を確認するには比較可能な開示資料が必要であり、実際の支出額を確認するには追加の取引情報またはキャッシュフロー情報が必要となる。
グレッグ・アベル氏は2026年1月1日にバークシャーの最高経営責任者に就任した。この経営体制の移行はポートフォリオを理解するうえでの背景となるが、保有銘柄一覧だけでは個々の投資判断を誰が下したかは分からない。
結論
バークシャーが開示した持ち分とバフェット氏の慎重姿勢は、必ずしも矛盾するものではない。アベル氏が議長を務める見込みの次回年次株主総会が、次に予定されている経営上の節目となる。ただし、6月時点の保有銘柄一覧から、その後の買い付け状況を確認することはできない。
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