W. R. Berkley Corporationの2026年第3四半期は、営業利益が増加したものの、前年同期の投資利益が投資損失に転じたため、利益が減少した。同社は10月19日、普通株主に帰属する純利益が前年同期の5億1,100万ドル(希薄化後1株当たり1.28ドル)から4億4,600万ドル(同1.14ドル)に減少したと発表した。

主なポイント

  • 営業利益は希薄化後1株当たり1.17ドルとなり、前年同期の1.10ドルから増加した。
  • 保険部門の税引前引受利益は10.6%増の2億3,770万ドルとなった。
  • 純投資収益は3億8,350万ドルに達したが、投資損失が報告利益を押し下げた。

目次

報告ベースと営業ベースで明暗が分かれたバークレーの利益

同社の2026年第3四半期決算発表によると、営業利益は前年同期の4億4,020万ドルから4億5,650万ドルに増加した。希薄化後の発行済み株式数が減少したため、希薄化後1株当たり営業利益は6.4%増となり、営業利益全体の伸びを上回った。

営業利益は、税引後の純投資利益または損失および関連費用、ならびに純為替差益または差損を除外した、会社が定義する非GAAP指標である。この指標は報告純利益に代わるものではなく、これを補足する。

今四半期はこの違いが重要だった。バークレーは税引前純投資損失1,830万ドルを計上した一方、前年同期には7,900万ドルの利益を計上していた。この反転により、営業利益が増加する一方で報告利益が減少した理由が説明できる。

それでも2026年最初の9カ月間の純利益は前年を上回り、前年同期の13億3,000万ドルに対して14億1,000万ドルとなった。同期間の希薄化後1株当たり利益も3.32ドルから3.60ドルに増加した。

項目詳細
グループの収入保険料2026年第3四半期は39億5,000万ドル、2025年第3四半期は38億4,000万ドル。
年率換算自己資本利益率18.4%。年初から1年間の普通株主資本を基準に算出し、前年同期の24.3%から低下。
四半期営業キャッシュフロー7億3,130万ドル。前年同期は11億4,000万ドル。
純投資資産2026年9月30日時点で339億5,000万ドル、2025年12月31日時点では331億7,000万ドル。
1株当たり純資産額2026年9月30日時点で25.87ドル、2025年12月31日時点では25.72ドル。

保険事業の成長が再保険料の減少を相殺

保険部門では、収入保険料が4.9%、正味保険料が3.2%増加した。コンバインド・レシオは92.3%から91.7%に改善し、引受利益の増加を伴った。

再保険・単一種目超過損害再保険部門は反対の動きとなった。正味保険料は4億1,720万ドルから3億6,860万ドルに減少し、コンバインド・レシオは81.1%から83.4%に上昇した。

グループ全体の報告コンバインド・レシオは前年同期の90.9%に対し、90.8%とほぼ横ばいだった。この指標は、保険金請求額と引受費用を既経過保険料に対する割合で示す。100%を下回る場合は引受利益を示す。

当年度事故年度の自然災害損失は8,590万ドルで、前年同期の7,850万ドルから増加した。労働者災害補償保険を除く平均料率引き上げ幅は約4.0%だった。

継続的な投資収益が下支え

純投資収益は前年同期の3億5,120万ドルから増加した。中核ポートフォリオからの収益が12.0%増加したことが寄与した。この継続的な収益は、報告利益を押し下げた投資利益・損失とは別のものである。

会長兼最高経営責任者(CEO)兼社長のW. Robert Berkley Jr.氏は、固定利付証券の収益が10.3%増加したと述べた。また、再投資利回りが引き続きポートフォリオの簿価利回りを上回っており、投資収益の寄与拡大を見込む経営陣の予想を支えていると説明した。

バークレーは最初の9カ月間に株主へ7億2,860万ドルを還元し、そのうち4億3,510万ドルは自社株買いだった。これらは実施済みの資本還元であり、将来の支払いを確約するものではない。

結論

バークレーの第3四半期決算では、報告利益が減少する一方で、営業利益は増加した。2026年の最終四半期に向けて、引受マージンと継続的な投資収益が引き続き注目すべき主な指標となる。同社の発表には、次回決算発表の日程は記載されていない。

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