貸借対照表の拡大が純金利収入を押し上げ、Wintrustの2026年第3四半期の利益は過去最高の2億3,910万ドル、希薄化後普通株式1株当たり3.37ドルに達した。10月19日に発表された業績は、前四半期の純利益2億3,370万ドル、前年同期の2億1,630万ドルを上回った。

主なポイント

  • 第3四半期の純利益は前年同期比11%増加し、過去最高益を7四半期連続で更新した。
  • 利ざやがわずかに縮小したものの、収益資産の拡大により純金利収入が増加した。
  • 信用損失引当金繰入額と償却額は増加した一方、不良債権残高はわずかに減少した。

目次

貸借対照表の拡大を受けWintrustの利益が増加

2026年最初の9カ月間の純利益は合計7億10万ドルで、2025年同期の6億80万ドルから17%増加した。希薄化後1株当たり利益は8.25ドルから9.89ドルに増加した。

Wintrustの第3四半期決算説明資料によると、非GAAP指標である信用損失引当金繰入前の四半期税引前利益は、第2四半期の3億4,110万ドルから3億5,220万ドルに増加した。社長兼最高経営責任者(CEO)のティモシー・S・クレーン氏は、当四半期が同社にとって7四半期連続の四半期純利益の過去最高更新となったと述べた。

純金利収入は前四半期比2,420万ドル増の6億2,160万ドルとなった。Wintrustは、改善の要因として金利マージンの拡大ではなく、平均収益資産が21億ドル増加したことを挙げた。

項目詳細
総資産2026年9月30日時点で759億7,000万ドル。
貸出金合計四半期末時点で568億ドル。売却目的で保有する住宅ローンを除く。
預金合計四半期末時点で624億4,000万ドル。
貸出金預金比率2026年9月30日時点で91.0%。
無利息預金四半期末の預金合計の19%。

利ざやはほぼ横ばいで貸出金と預金が拡大

貸出金は四半期中に約11億ドル増加し、主要なすべての貸出ポートフォリオで拡大した。預金は約13億ドル増加した。いずれも年率換算の増加率は8%であり、3カ月間で8%増加したという意味ではない。

純金利マージンはGAAPベースで3.49%、完全課税換算ベースの非GAAP指標で3.51%だった。どちらも第2四半期から1ベーシスポイント低下し、経営陣はマージンが想定範囲内にとどまったと述べた。

貸出利回りと有利子預金コストはいずれも前四半期比で1ベーシスポイント低下した。マージンがほぼ変わらないなかで純金利収入が増加したことは、資産残高の拡大が当四半期の利益を支えたことを示している。

問題債権残高の減少とともに償却額が増加

信用損失引当金繰入額は、第2四半期の2,310万ドルから2,590万ドルに増加した。純償却額は1,340万ドルから2,100万ドルに増え、年率換算で平均貸出金の15ベーシスポイントに相当した。前四半期は10ベーシスポイントだった。

それでも不良債権は、6月30日時点の1億7,930万ドル(貸出金合計の0.32%)から、9月30日時点には1億7,690万ドル(同0.31%)に減少した。信用損失引当金残高は4億8,120万ドルから4億8,610万ドルに増加した。

Wintrustは、信用損失引当金繰入額にはポートフォリオの拡大、安定した信用の質、おおむね安定したマクロ経済見通しが反映されていると述べた。経営陣は引当金残高が適切だと判断する一方、将来の損失が引当済みの金額を上回る可能性があると注意を促した。

手数料収入の減少と費用の増加が増益を抑制

非金利収入は、第2四半期の1億4,130万ドルから1億3,630万ドルに減少した。住宅ローンの組成額と関連する営業収入の減少を受け、住宅ローン関連収入は2,740万ドルから2,550万ドルに減少した。ウェルスマネジメント収入は約110万ドル増加し、4,100万ドルとなった。

非金利費用は3億9,750万ドルから4億570万ドルに増加した。FDIC保険料は660万ドルから1,210万ドルに増加した。これは主に、前四半期には特別賦課金520万ドルの戻し入れがあったためである。

クレーン氏は、経営陣は貸借対照表の拡大、純金利収入の増加、費用規律を引き続き重視していると述べた。また同社は、第4四半期も融資の伸びが続くとの見通しを支える要因として、商業融資および商業用不動産融資の案件パイプラインを挙げた。

結論

第4四半期は、融資の伸びが続くとの経営陣の見通しと、金利収入の増加および費用規律を通じて2026年にプラスの営業レバレッジを実現するという目標が試されることになる。これらはあくまで経営陣の見通しであり、確定した実績ではない。

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