Tenstorrentは2026年10月19日、シリーズEで15億ドルを調達したと発表し、AIチップ企業としての評価額は62億ドルとなった。この資金調達は、GalaxyサーバープラットフォームやAI・CPU技術を含む、コンピューティング・ハードウェアおよびソフトウェア事業の拡大を目的としている。
主なポイント
- Trace CapitalとInnovation Xが本ラウンドを主導し、Morgan StanleyとARK Investが参加した。
- Tether Capitalは10月20日に別途、参加を発表し、本ラウンドの規模と評価額を確認した。
- 調達資金は、サーバーの生産、チップ開発、世界規模での事業拡大を支援する。
目次
Tenstorrentの資金調達、AIハードウェアに新たな資金を投入
完了したシリーズEにより、TenstorrentはAIコンピューティング製品の開発と商用化に向けた追加資金を得た。Morgan Stanleyが新規投資家として加わり、ARK Investも参加した。Trace CapitalとInnovation Xが資金調達を主導した。
Tether Capitalは10月20日の投資発表で、評価額62億ドルの同じ15億ドルの調達ラウンドへの参加を確認した。同発表では、調達資金の使途として、サーバーの導入、技術開発、事業拡大が挙げられた。
公表された評価額はTenstorrentに適用される。公開されている発表では、Morgan StanleyまたはTether Capitalが個別にいくら投資したかは明らかにされていないため、ラウンド総額をいずれかの投資家の出資額とみなすべきではない。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 経営体制 | Tenstorrentはチップ設計者のJim Kellerが率いている。 |
| ハードウェア製品群 | 製品には、個人向けワークステーションから大規模サーバーシステムまでが含まれる。 |
| チップ設計の顧客 | Tetherは、自社チップの開発を進める顧客としてSamsungとLGを挙げた。 |
Galaxyサーバーとチップ設計が事業拡大の重点分野
Tenstorrentは、Galaxyサーバーシステムの生産と導入を拡大し、AI・CPU技術を進展させるとともに、世界各地で商業活動を拡大する計画だ。これらは資金調達の予定使途であり、生産増や売上高の増加がすでに実現したことを示すものではない。
同社は、プロセッサーやサーバー・ハードウェアと、開発者が高度なAIモデルをローカル環境で実行できるオープンソースソフトウェアを組み合わせている。また、自社プロセッサーの開発を進める企業にチップ設計をライセンス供与している。
この組み合わせにより、Tenstorrentは顧客に対して2つの提供経路を持つ。コンピューティングシステムの販売と、顧客設計のチップ向け技術のライセンス供与だ。Tetherは、自社の投資は、独自仕様のハードウェアや集中型クラウドサービスへの依存ではなく、AIインフラの選択肢と制御を広げることを支援するものだと説明した。
結論
資金調達は完了しており、次の段階はTenstorrentが計画するGalaxyサーバーの生産・導入拡大となる。発表では、この展開の時期や生産目標は示されていない。
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