Broadcom、CoreWeave、Verizon、UnitedHealth Groupなど9社が提案された取引の仕組みに正式に異議を申し立てたことで、OKXICEのトークン化株式は開始前に制限を受けることになった。OKXとIntercontinental Exchangeの合弁事業が2026年10月15日に公表した通知は、異議申し立ての対象企業を示しており、適用される免除制度のもとでは、これらの証券を同プラットフォームで取引できない。

主なポイント

  • 9社が異議を申し立てた。このうち8社は、10月4日に当初特定された63銘柄に含まれていた。
  • 発行体の異議申し立てにより、そのプラットフォームで提案されたトークンの取扱いが停止されるが、あらゆるトークン化の仕組みが禁じられるわけではない。
  • OKXICEは取引開始日を確定していない。また、異議申し立てリストに載っていないことは、発行体が承認したことを意味しない。

目次

OKXICEのトークン化株式で異議申し立ての対象となった銘柄は?

10月15日の通知には、テクノロジー、通信、ヘルスケア分野にまたがる企業が記載されている。このうち8社は、OKXICEが当初選定した63銘柄に含まれていた。Cerebras Systemsは当初のグループには含まれていなかったが、更新後の異議申し立て通知に加えられた。

異議申し立てによって、取引開始前に提案されていた取扱銘柄が絞り込まれる。ただし、プラットフォームが免除制度の条件を満たす限り、OKXICEは他の適格証券を対象に手続きを進めることができる。

通知では各社が異議を申し立てた理由は説明されていない。したがって、9社の判断を、株式のトークン化全般に対する共通の反対姿勢を示す証拠と見なすべきではない。

項目詳細
AppLovin、Applied Digital異議を申し立てた発行体。株式ティッカーはAPP、APLD。
Applied Optoelectronics、Broadcom異議を申し立てた発行体。株式ティッカーはAAOI、AVGO。
Cerebras Systems、CoreWeave異議を申し立てた発行体。株式ティッカーはCBRS、CRWV。
Rocket Lab、UnitedHealth Group異議を申し立てた発行体。株式ティッカーはRKLB、UNH。
Verizon Communications異議を申し立てた発行体。株式ティッカーはVZ。

通知と異議申し立ての手続き

米証券取引委員会(SEC)は2026年9月17日、イノベーション免除制度を導入した。同制度は、要件を満たすトークン化証券取引プラットフォームが、従来型の全米証券取引所として登録せずに、許可型の自動マーケットメーカープールを通じた取引を仲介できる条件付きの道筋を設けるものだ。

SECのイノベーション免除制度に関する通知登録簿は10月21日に更新され、OKXICEが10月4日に提出した書類を記録している。規制当局は、登録簿への掲載によって、そのプラットフォームが免除制度の対象となることや条件を満たすことが確認されるわけではないと注意を促している。別途、プラットフォームは運営開始の少なくとも30暦日前に公開通知を公表しなければならない。

発行体への通知手続きでは、非関連の第三者がトークン化した株式の取扱いを提案するプラットフォームは、企業に書面で通知しなければならない。発行体は通知の受領から30暦日以内に異議を申し立てることができる。期限内に異議が申し立てられた場合、当該プラットフォームは免除制度のもとでそのトークン化株式を取り扱えない。

異議がないことは、承認と同じではない。また、この制限は特定のプラットフォームに限られる。発行体が独自の仕組みを追求することや、別の適格プラットフォームが個別に申請することを妨げるものではない。

価格設定と株主の権利は別の問題

OKXICEは、OKXのX Layerブロックチェーン上でUniswap v4の自動マーケットメーカープールを利用し、トークン化株式とステーブルコインを交換する仕組みを提案している。約定価格は、従来の証券取引所の気配値に直接連動するのではなく、プール内で利用できる資産によって決まる。

プラットフォームは参考情報として外部市場の価格を表示するものの、スマートコントラクトはオラクルを使って約定価格を設定しない。そのため、特に流動性が限られている場合や米国の通常の株式市場が閉まっている場合、トークン価格が従来の市場価格から乖離する可能性がある。

Applied Optoelectronicsの広報担当者は、株価、流動性、ボラティリティへの影響が不確実であることに加え、投資家がこの商品を企業公認の提供物と誤認するおそれがあるとの懸念を示した。

提案されているトークンは、登録ブローカー・ディーラーを通じて保有する原株によって1対1で裏付けられ、配当や議決権を維持することを意図した仕組みとなる。この裏付けの有無は、トークンの流動性プールで買い手や売り手がどの価格で取引するかという問題とは別である。

提案された株式リストは承認リストではない

Apple、Nvidia、Microsoft、Amazon、Alphabet、Tesla、JPMorgan Chase、Walmartは引き続き提案プラットフォームの対象企業として挙げられており、10月15日の異議申し立てリストには記載されていなかった。

リストに含まれていないことは、各社がこの仕組みを承認したことや、異議申し立て期間が終了したことを示すものではない。期限は発行体が通知を受領した日に応じて異なり、OKXICEは確定した取引開始日を発表していなかった。

結論

9社の異議申し立てにより、OKXICEの当初の取扱い範囲は狭まるが、他の適格銘柄を対象とする道は閉ざされていない。残る通知期間と最終的な適格銘柄リストによってプラットフォームの対象範囲が決まる見通しだが、取引開始日は依然として未確定である。

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