2026年10月16日午後の取引でModerna株は約10%下落し、Merckと共同開発した個別化がん治療薬の後期臨床試験の詳細結果を投資家が待つなか、同社はS&P 500で下落率トップとなった。両社はすでに試験の主要結果が良好だったと発表していたが、欧州臨床腫瘍学会(ESMO)総会で予定されている発表を前に株価が下落した。
主なポイント
- 約10%の下落は午後の取引時点の動きであり、終値ベースの騰落率ではない。
- 今後の発表は、intismeran autogeneとMerckのKeytrudaを悪性黒色腫の治療に併用する試験に関するもの。
- 第3相試験の主要結果が良好だったことは8月に発表済みで、学会発表では追加データが示される。
目次
年間で大幅上昇した後、Moderna株は反落
10月16日の株価下落に先立つ1週間は値動きが激しく、週の前半には5%下落する場面もあった。直近の反落後も、Moderna株の年初来上昇率は600%を超えていた。
この対比から、その日の値動きの位置づけが見えてくる。異例の大幅上昇の後に、1日の急落が起きた。重要な臨床試験の発表を前にした下落ではあるものの、投資家が試験への警戒感から売却したことが唯一の原因だと、入手可能な情報から断定することはできない。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 試験登録患者数 | 1,137人 |
| 治療群への割り付け | 患者は併用療法群またはKeytruda単独群に2対1の比率で無作為に割り付けられた。 |
| 継続中の評価 | 試験では、全生存期間を含むその他の副次評価項目の評価も続いている。 |
悪性黒色腫の詳細な試験結果が次の臨床上の節目に
MerckによるESMO 2026発表の告知によると、第3相INTerpath-001試験の結果は、10月23~27日にマドリードで開催される総会のプレジデンシャル・シンポジウムで初めて発表される。
この試験では、完全切除されたステージIIB~IVの悪性黒色腫患者を対象に、手術後の治療として、開発中のintismeran autogeneとKeytruda(一般名ペムブロリズマブ)の併用療法をKeytruda単独療法と比較している。Intismeranは、患者の腫瘍に特有の変異に基づいて設計される個別化mRNA療法である。
8月19日、MerckとModernaは、同試験が主要評価項目の無再発生存期間と、重要な副次評価項目の遠隔転移無再発生存期間を達成したと発表した。両社によると、併用療法はKeytruda単独療法に比べて、統計学的に有意で臨床的にも意味のある改善を示した。
この区別は重要だ。今回の学会発表は、試験がこれらの指標で成功したという初めての開示ではない。8月の発表の裏付けとなる詳細な結果を検討する次の機会となる。この治療薬は引き続き開発中である。
結論
次に予定されている節目は、ESMO 2026総会でのINTerpath-001試験の発表だ。すでに公表された良好な結果に詳細が加わる一方、10月16日の株価下落は、臨床試験の結論ではなく、日中取引の一時点を示すものにとどまる。
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