ビットコインは2026年10月16日、一時80,000ドルを下回り、3週間超ぶりの安値を付けた後、82,045ドルまで反発した。この回復に先立つ売りについて、暗号資産業界の幹部らは、米国の生産者インフレ率が予想を上回ったことに関連付けており、レバレッジを利用したポジション約9億5,000万ドル相当が清算された。
主なポイント
- ビットコインは24時間で1.05%上昇し、イーサリアムは3.37%上昇した。
- 米国の生産者物価は9月に前年同月比6.3%上昇し、2022年12月以来最大の年間上昇率となった。
- 日次での反発後も、ビットコインとイーサリアムは1週間前の水準を下回っていた。
目次
ビットコインの反発、主要トークンにも波及
CoinDCXの成長担当エグゼクティブ・バイスプレジデント兼暗号資産事業責任者、Minal Thukral氏によると、暗号資産市場全体が回復する中、イーサリアムは2,438ドルで取引された。BNB、XRP、Solana、Tron、Hyperliquid、Dogecoin、Cardanoは、24時間で最大4.20%上昇した。
CoinMarketCapのデータによると、世界の暗号資産時価総額は1.69%増加し、2兆7,600億ドルとなった。日次の上昇でも主要トークンのいくつかは週次の下落を取り戻せず、今回の値動きは全面的な反転ではなく、部分的な回復にとどまった。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| ビットコイン、7日間の変動率 | 0.62%下落 |
| イーサリアム、7日間の変動率 | 2.14%下落 |
| Tron、7日間の変動率 | 0.95%上昇 |
9月の生産者インフレ、金利への懸念を強める
労働統計局(BLS)が発表した2026年9月の生産者物価指数(PPI)によると、最終需要価格は季節調整後で8月比1.3%上昇し、前年同月比では6.3%上昇した。前月比の上昇率は2022年3月以来最大、年間上昇率は2022年12月以来最大となった。
9月の最終需要財価格の上昇分の80%超をエネルギーが占めた。食品、エネルギー、貿易サービスを除く価格も上昇し、前月比で0.5%、12カ月間で5.0%上昇した。
Mudrexの事業責任者、Prateek Gupta氏は、総合指数の年間上昇率が予想の5.3%を上回ったと述べた。Delta Exchangeのリサーチアナリスト、Riya Sehgal氏は、今回の発表がインフレの根強さと金利の高止まりへの懸念を強めたと述べた。こうした見方は、アナリストによる売りの解釈を説明するものであり、インフレが唯一の原因だと断定するものではない。
ボラティリティの中、ポジション清算とETFからの資金流出
Gupta氏によると、レバレッジを利用したポジション約9億5,000万ドル相当が清算され、現物ビットコイン上場投資信託(ETF)からは2億6,100万ドルを超える資金が流出した。これらは別個の指標であり、清算はレバレッジ取引の強制決済を反映する一方、ETFの資金流出はこれらの投資商品から資金が引き揚げられたことを示す。
Gupta氏は80,000ドルをサポート、83,000ドルを目先のレジスタンスとして挙げた。これらは同氏の取引上の見立てであり、確実な価格の下限や上限を示すものではない。
Sehgal氏は、次の潜在的な相場材料として、10月16日に予定されているケビン・ウォーシュ連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言を挙げた。同氏によると、よりタカ派的な論調なら暗号資産への圧力が再び強まる可能性がある一方、よりハト派的な姿勢なら回復が続く助けとなる可能性がある。
結論
ビットコインは82,000ドルを上回る水準まで回復したものの、週次の下落は解消されず、市場の関心はFRBの発言に移った。次回の生産者インフレ指標の発表は、2026年11月13日午前8時30分(米東部時間)予定の10月PPIとなる。
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