Selectiveの2026年第3四半期の業績は、損害コストの低下が災害損失と引受費用の増加を上回り、改善した。同社は9月30日終了の四半期に、税引後の正味引受利益2,950万ドルを報告した。前年同期の1,320万ドルから124%増加した。普通株主に帰属する純利益は12%増の1億2,640万ドルとなった。
主なポイント
- 災害損失の負担が増加したにもかかわらず、コンバインド・レシオは98.6%から96.8%に改善した。
- Selectiveは短期的な成長よりも料率設定とポートフォリオの収益性を重視し、正味計上保険料は7%減少した。
- 経営陣は通期の投資収益見通しを引き上げ、増配と新たな自社株買い枠を発表した。
目次
損害コストの低下がSelectiveの業績を押し上げ
Selectiveが10月22日に発表した2026年第3四半期決算発表によると、コンバインド・レシオは1.8ポイント改善した。同レシオが100%を下回る場合、投資収益を除く引受利益が出ていることを示す。
損害・損害調査費率は67.9%から64.6%に低下した。前年同期には3.3ポイントの不利な変動があった前年準備金の取り崩し・積み増しは、今回はなかった。当年度の傷害保険の損害コストも48.4ポイントから46.1ポイントに低下し、災害以外の財物損害も14.1ポイントから13.1ポイントに減少した。
こうした改善は、2つの逆風を上回った。災害損失はコンバインド・レシオを5.4ポイント押し上げ、前年同期の2.1ポイントから増加した。また、引受費用率は30.6%から32.1%に上昇した。災害損失の負担が増えたものの、引受利益率は改善した。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 標準商業保険 | 2026年第3四半期の正味計上保険料:8億6,750万ドル。コンバインド・レシオ:97.9%。前年同期は101.1%。 |
| 標準個人保険 | 2026年第3四半期の正味計上保険料:9,600万ドル。コンバインド・レシオ:103.2%。前年同期は110.1%。 |
| 超過額保険・余剰保険 | 2026年第3四半期の正味計上保険料:1億5,930万ドル。コンバインド・レシオ:86.5%。前年同期は76.2%。 |
ポートフォリオ施策を反映した保険料の減少
正味計上保険料は7%減の11億2,300万ドルとなり、正味既経過保険料は2%減の11億8,000万ドルだった。更新契約の平均純料率引き上げ幅は5.6%だったため、更新時の料率引き上げは計上保険料全体の成長にはつながらなかった。
会長、社長兼最高経営責任者(CEO)のJohn J. Marchioni氏は、対象を絞った料率設定、ポートフォリオ構成の変更、新規契約の引受規律が短期的な保険料成長に影響したと述べた。経営陣は、これらの施策を保険料の即時拡大へのコミットメントではなく、持続可能な収益性の基盤と位置付けている。
正味計上保険料の77%を占める標準商業保険が、減少の大半を占めた。Selectiveは、対象を絞った契約継続施策と新規契約の減少が保険料低下の要因だと説明した。表が示すように、3つの保険部門の業績にはばらつきがあった。
投資収益が利益成長を支える
正味投資収益は税引前で16%増の1億6,050万ドル、税引後では1億2,730万ドルとなった。ポートフォリオ全体の税引後平均利回りは、前年同期の4.1%から4.4%に上昇した。
それでも、総収益は2%減の13億2,600万ドルとなった。既経過保険料の減少に加え、Selectiveは税引前で1,940万ドルの投資実現・未実現損失を計上した。前年同期は810万ドルの利益だった。
普通株式の希薄化後1株当たり利益は1.85ドルから2.11ドルに増加した。税引後の投資実現・未実現損益を除く非GAAPベースの営業利益は、希薄化後1株当たり1.75ドルから2.37ドルに増加した。
投資見通しの引き上げと株主還元
経営陣は2026年通期のGAAPベースのコンバインド・レシオを96.5%~97.5%と予想した。この見通しには災害損失5.5ポイントが含まれ、前年の傷害保険準備金の変動はないと仮定している。税引後の正味投資収益見通しは4億8,000万ドルから4億9,000万ドルに引き上げた。
取締役会は普通株の四半期配当を1株当たり0.48ドルに12%引き上げ、新たに2億ドルの自社株買いプログラムを承認した。この枠は、9月30日時点で既存プログラムに残っていた5,300万ドルに上乗せされるもので、買い戻しが完了したことを意味しない。
Selectiveは同四半期に普通株を5,500万ドル買い戻した。通期の希薄化後株式数の見通しは、最初の9カ月間に実施した買い戻しを超える追加の買い戻しを想定していない。
結論
Selectiveは引受業績を改善させた一方、保険料基盤は縮小しており、この四半期は規模よりも収益性が際立った。次に確定している株主還元は普通株1株当たり0.48ドルの配当で、2026年11月16日時点の株主を対象に、12月1日に支払われる。
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