ブラックストーンの2026年第3四半期は、Blackstone Inc.に帰属する純利益が6億6,237万ドル(1株当たり0.83ドル)となり、前年同期の6億2,492万ドル(1株当たり0.80ドル)から増加しました。10月22日に発表された決算は、運用資産残高が10%増加する一方、売上高が小幅に減少し、分配可能利益が落ち込むという、明暗の分かれる内容となりました。
主なポイント
- 四半期中に633億ドルの資金流入があり、運用資産残高は合計1兆3,700億ドルに達しました。
- 手数料関連利益は6%増加しましたが、実現収益の純額が弱含み、分配可能利益は9%減少しました。
- ブラックストーンは四半期配当を1.12ドルとし、2026年11月9日に支払うと発表しました。
目次
ブラックストーンの利益指標は明暗が分かれる
ブラックストーンの2026年第3四半期決算説明資料によると、売上高は30億6,000万ドルで、前年同期の30億9,000万ドルから0.8%減少しました。総費用も17億5,000万ドルから16億3,000万ドルに減少しました。報酬・福利厚生費の減少が、売上高の落ち込みにもかかわらず、GAAPベースの利益を下支えしました。
手数料関連利益は6%増の15億7,000万ドル(1株当たり1.26ドル)となり、前年同期の14億8,000万ドル(1株当たり1.20ドル)から増加しました。一方、分配可能利益は逆方向に動き、18億9,000万ドルから9%減の17億2,000万ドルとなりました。普通株1株当たりの分配可能利益は13%減の1.32ドルで、前年同期は1.52ドルでした。
手数料関連利益が増加しても、分配可能利益の増加にはつながらなかった点が重要です。実現パフォーマンス収益は38%減の4億6,440万ドルとなり、実現収益の純額は34%減の3億3,150万ドルでした。これらの会社報告ベースの利益指標は、GAAP純利益とは異なります。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| セグメント合計売上高 | 32億2,000万ドル。前年同期は33億ドル。 |
| 永久資本の運用資産残高 | 5,623億ドルで、前年同期比12%増。 |
| 投資実行額 | 第3四半期中に301億ドル。 |
| 追加コミットメント額 | 四半期中に170億ドルのコミットメントを受けましたが、まだ投資は実行されていません。 |
| 投資余力 | 将来の投資に充てる資金は2,289億ドル。 |
資産の拡大で手数料収益の基盤が拡大
運用資産残高は合計1兆3,700億ドルに増加し、手数料収益の対象となる資産は9%増の9,897億ドルとなりました。四半期の資金流入は合計633億ドルで、そのうち358億ドルをCredit & Insuranceが占め、ブラックストーンの各セグメントの中で最大の寄与となりました。
事業ごとの成長にはばらつきがありました。プライベート・エクイティの運用資産残高は18%増の4,654億ドルとなった一方、不動産の運用資産残高は4%減の3,090億ドルでした。不動産の手数料関連利益も9%減少し、プライベート・エクイティの26%増とは対照的でした。
最高経営責任者(CEO)のスティーブン・シュワルツマン氏は、資金調達について「主要な資金調達チャネル全般で前向きな勢いがある」と述べました。手数料収益の対象となる資産基盤の拡大に伴い、手数料関連利益は増加しましたが、四半期の実現収益の寄与が弱まった分を補うには至りませんでした。
四半期決算を受けた配当日程
ブラックストーンは、2026年11月2日の営業終了時点で株主名簿に記載されている株主を対象に、普通株1株当たり1.12ドルの四半期配当を宣言しました。支払いは11月9日の予定です。
10月22日の寄り付き前取引時点で、ブラックストーン株はニューヨーク証券取引所で2.73%安の106.61ドルでした。これは寄り付き前の株価であり、終値ではありません。また、この数値だけでは下落の原因を特定できません。
結論
ブラックストーンの決算では、株主に帰属する純利益の増加と手数料収益基盤の拡大に対し、分配可能利益は減少しました。次に確認されている株主向けの日程は、11月2日の配当基準日と11月9日の支払日です。
ニュースをさらに読む
免責事項
本FinanceVelix記事は一般情報を提供するものであり、個別の金融、投資、法律、税務に関する助言ではありません。市場価格、金利、経済状況は変動する可能性があり、投資には損失のリスクが伴います。記載内容は公開時点で入手可能な資料に基づいており、変更される場合があります。重要な情報はご自身で確認し、必要に応じて資格を有する専門家にご相談ください。資産、企業、サービスへの言及は推奨を意味するものではありません。




