香港証券取引所(HKEX)を運営する香港取引所(Hong Kong Exchanges and Clearing)は2026年10月23日、香港上場の人工知能(AI)企業と半導体企業を対象とする2つのHKEXテクノロジー指数を立ち上げた。また、同取引所はAI指数のライセンスを中国南方資産管理(China Southern Asset Management)に供与し、中国本土でのETF設定を予定している。商品発売の詳細は今後発表される。
要点
- AI指数は、テクノロジーのバリューチェーン全体にわたる香港上場企業40社を追跡する。
- 半導体指数は、半導体業界に関連する香港上場企業のうち時価総額上位30社を対象とする。
- 中国南方資産管理によるAI指数のライセンス取得は、ETFがすでに設定されたことを意味しない。
目次
HKEXテクノロジー指数は異なる2つの投資対象を設定
HKEXが発表したAI指数と半導体指数により、香港上場テクノロジー企業を追跡する独自指数のラインアップが拡充される。両指数とも香港上場企業に限定されており、世界のセクター全体を対象とするものではない。
HKEX人工知能指数は、チップ設計、データセンター、AIインフラ、モデル、ソフトウェア、物理的な応用分野を対象とする。構成銘柄40社は、AIの研究開発や設備投資に相応の資金を投じる企業を特定することを目的に、ファンダメンタルズを重視した手法で選定・加重される。
HKEX半導体指数は、香港に上場する半導体関連企業のうち、時価総額上位30社の動きを示す。対象範囲には、製造、製造装置、電子部品、コンピューター・ハードウェア、ストレージが含まれる。
両指数の違いは、それぞれが測定する投資対象にある。AI指数は複数の事業活動にまたがるテーマを追跡する一方、半導体指数はチップ関連のバリューチェーンに焦点を絞る。いずれも、幅広いテクノロジー市場を対象とする指数と同一視すべきではない。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 算出通貨 | 両指数とも香港ドル |
| 配信間隔 | 15秒ごと |
| 見直し・リバランス | 四半期ごと |
| 過去データの基準日 | 2020年12月31日 |
| 基準値 | 各指数とも10,000 |
四半期ごとに見直すリアルタイム指数
両指数は香港ドル建てで、15秒ごとに配信される。四半期ごとの見直しとリバランスにより、定期的に構成銘柄を更新する。
両指数に共通する過去データの基準日は、2026年10月の立ち上げ日とは別のものだ。基準値は指数のパフォーマンスを算出するための参照点であり、投資商品の価格ではない。
将来的にこれらの指数に連動する可能性のあるファンドを比較する投資家にとって、構成銘柄のウェイトや算出方法は、集中度や既存のテクノロジー関連保有資産との重複を判断する材料となる。
中国本土でのETFライセンス供与は別のプロダクト化段階
中国南方資産管理は、中国本土の投資家向けETFを開発するため、AI指数のライセンスを取得した。HKEXによると、商品発売の詳細は後日発表される。発売日、ファンド規模、手数料、上場先は明らかにされていない。
南方資産管理の総経理である楊暁松氏は、この協業について、同社の国際戦略と分散投資商品の拡充を支えるものだと説明した。これらの発言は運用会社側の狙いを示すものであり、予想申込額や資金流入を示すものではない。
HKEXグループの最高情報責任者(CIO)であるRichard Leung氏は、同取引所の指数群に基づく投資商品について、他の市場参加者とも協力していく意向を示した。追加のライセンシーは公表されていない。
結論
指数の提供はすでに始まっている一方、中国本土向けETFは別途開発が進められている。次に注目される発表は、HKEXと中国南方資産管理による商品発売の詳細となる。
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