SHARC Energyは2026年10月22日、サリー市から500万ドル超の受注を獲得し、過去最大の受注となった。契約の対象は、市の地域エネルギーネットワーク向けの下水熱回収設備で、売上高は直ちにではなく、2027年後半から2028年にかけて計上される見込み。
主なポイント
- サリー市からの受注額は、SHARC Energyのこれまでの最大受注のおよそ2倍。
- SHARC 880システムを3基導入し、合計6メガワットの熱容量を確保する計画。
- 約27メガワットまでの拡張の可能性は、今後の調達が必要であり、確定済みの設備受注には含まれない。
目次
SHARC Energyの受注が将来の受注残高に加算
SHARC International Systemsは、競争入札を経て発注書を獲得した。同社は、2026年第4四半期に受注残高(Sales Order Backlog)が500万ドル超増加すると見込んでいる。
この受注残高の増加は、売上高として認識されるものではない。SHARCはSales Order BacklogをIFRSに基づかない指標としており、関連する売上高の計上は、プロジェクトの納入および契約上の義務の履行が条件となる。売上高の計上見込み期間が2028年まで及ぶため、この違いは重要だ。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 初期の下水処理量 | 毎分約12,000リットル |
| 熱交換接続距離 | West Village Energy Centreまで約2キロメートル |
| 地域エネルギー事業者 | Surrey City Energy(Surrey City Centreに供給) |
| プロジェクト支援機関 | カナダ政府、ブリティッシュコロンビア州政府、Metro Vancouver、BC Hydro |
サリー市の下水熱回収の仕組み
施設は、サリー市ブリッジビュー地区にあるMetro Vancouverの地域下水幹線から熱エネルギーを回収する。SHARCの設備で下水をろ過し、熱を、West Village Energy Centreのヒートポンプに接続された常温水ループへ移す。
SHARCのモジュール式下水熱回収システムは、ろ過と熱交換を組み合わせており、メーカーは大流量に対応するため複数ユニットを並列設置する方式を説明している。サリー市向けには、地域エネルギーネットワークに合わせたろ過・ポンプ・制御設備とともに、シェル・アンド・チューブ式熱交換器を組み込む。
市は、この施設がSurrey City Centreの年間暖房需要の半分超を賄い、天然ガスへの依存を減らすと見込んでいる。地域エネルギーネットワークはすでに49棟の建物に供給している。需要の増加に応じて段階的に拡張できる設計だが、追加設備は別途調達の対象となる。
納入スケジュールと運転資本の計画
設備の製造と納入は2027年後半から2028年初めに予定され、その後、市のスケジュールに沿って施設の建設と試運転が行われる。SHARCの業務範囲には、立ち上げ、運転員の研修、技術サポートのほか、遠隔監視・診断機能も含まれる。
暫定最高経営責任者(CEO)のShane Dungey氏は、プロジェクトのスケジュールに運転資本とキャッシュフローを合わせる取り組みを進めており、第三者と資金調達手段を検討していると述べた。これらの協議は、発表済みの資金調達契約を意味するものではない。
売上高の計上および納入の時期は、引き続き見込みにとどまる。SHARCは、プロジェクトスケジュールの一部を第三者が管理しており、調達の遅延、コスト上昇、範囲の変更、資金調達の可否が実行に影響する可能性があると警告した。
結論
サリー市との契約は過去最大の受注を確立するものであり、直ちに売上高が計上されることを意味しない。次の予定上の節目は、2026年第4四半期の受注残高への加算と、2027年後半から2028年初めにかけての製造・納入だ。
ニュースをさらに読む
免責事項
この記事はFinanceVelixによる一般的な情報提供であり、個別の財務、投資、法律、税務に関する助言ではありません。市場価格、金利、経済状況は変動する可能性があり、投資には損失のリスクが伴います。記載内容は公開時点で入手可能な資料に基づいており、変更される場合があります。重要な情報はご自身で確認し、必要に応じて資格を有する専門家にご相談ください。資産、企業、サービスへの言及は推奨を意味するものではありません。




