Interactive Brokersは2026年10月21日、IBKR Autonomous Tradingを発表しました。この機能により、対象となる顧客は、接続した人工知能プラットフォームに取引機会の特定と対応注文の発注を委任でき、取引ごとに個別の承認を行う必要がなくなります。対象は世界各地の上場株式、オプション、ETFの75,000銘柄超で、取引は顧客が定めた指示に基づき、専用のAI Partitionを通じて行われます。
主なポイント
- 対象となる顧客は、取引ごとに個別承認を行わずに、対応注文をAIに発注させることを承認できます。
- 顧客は、既存のInteractive Brokers口座から専用のAI Partitionに資金を移します。
- 利用には、国、規制、口座、資金に関する制限が適用されます。
目次
IBKR Autonomous Tradingで変わる承認手順
主な変更点は、顧客が接続したAIに与えられる権限です。Interactive Brokersの既存のAI Integrationは、顧客が確認・承認するための取引指示を生成します。同社の自動取引に関する発表では、顧客の条件が満たされた場合にAIが対応注文を発注できる選択肢が加わりました。
これにより、サービスは調査や取引提案にとどまらず、注文の発注まで担うことになります。顧客は自然言語で指示を与え、AIが市場を監視し、機会を評価し、顧客に代わって取引を行う方法を定めることができます。
最高経営責任者(CEO)のMilan Galik氏は、この機能によって顧客が戦略とセーフガードを定め、接続したAIがその範囲内で市場を監視し、取引を執行できると述べました。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| ボラティリティ監視の例 | 前日終値から30日間のインプライド・ボラティリティが3ポイント超変化した証券を、午前9時45分に抽出する。 |
| 配分調整の例 | 毎朝、ポートフォリオに占める比率が10%を超えたポジションを8%まで縮小する。 |
| カバードコールの例 | 保有銘柄のインプライド・ボラティリティが過去52週間の90パーセンタイルに達した場合、30日物のカバードコールを売る。 |
取引資金を保管する専用区分
顧客は、メインのInteractive Brokers口座から資金を移してAI Partitionを作成し、入金できます。新たな口座を開設したり、外部から入金したりする必要はありません。
AIは、顧客の指示、口座上の制限、リスク管理を支援するために設けられたセーフガードに従って動作します。したがって、承認の範囲は顧客の基準とブローカーの口座管理の双方によって制限され、無制約に取引できる権限ではありません。
Interactive Brokersは、ボラティリティの監視、ポートフォリオの集中度の調整、カバードコール注文の発注に関する条件付き指示を例として示しました。これらは設定可能な指示の例であり、顧客の実際の取引や投資推奨を示すものではありません。
利用可否は適格性によって異なる
今回のサービス開始により、すべてのInteractive Brokers顧客が自動取引を利用できるわけではありません。利用資格は、該当する証券会社の法人、国、規制、口座要件によって異なります。また、商品や機能の提供状況は、関連会社および顧客の居住国によって異なります。
Interactive Brokersによると、サービス開始時には資金、口座、適格性に関する制限が適用され、今後変更される可能性があります。発表では、具体的な資金上限や制限変更の時期は明らかにされていません。
結論
今回のサービス開始により、AIの役割は取引指示の作成から、承認済み注文の発注へと広がります。利用を希望する顧客がまず確認すべきなのは、自身が利用するInteractive Brokersの関連会社における適格性と、サービス開始時に適用される資金および口座上の制限です。
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