Intuitive Surgicalは10月20日、2026年のda Vinci手術件数の伸び率見通しを14%~15%に絞り込み、経営陣はその中央値近辺になると予想した。発表後の時間外取引で株価は約7%下落した。一方、第3四半期の売上高は22%増の30億5,000万ドルとなった。
主なポイント
- 手術件数の伸び率見通しは13.5%~15.5%から縮小したが、中央値は14.5%で変わらない。
- da VinciとIonの手術件数の増加を背景に、器具・付属品の売上高は18%増加した。
- 4億5,000万ドルの独占禁止法訴訟の和解費用により、報告利益が減少した。提案された和解には、なお裁判所の承認が必要となる。
目次
中央値を引き下げずに縮小したIntuitive Surgicalの見通し
修正後の予想では、手術件数の伸び率見通しの下限が従来レンジから0.5ポイント引き上げられ、上限は同じ幅だけ引き下げられた。したがって、数値上の中央値を引き下げたのではなく、予想される結果の幅を縮小した。
Intuitive Surgicalの第3四半期決算発表によると、経営陣は2026年通年の世界のda Vinci手術件数の伸び率が、新たなレンジの中央値近辺になると予想している。これは通年の見通しであり、確定した実績ではない。
9月30日までの四半期に、世界のda Vinci手術件数は前年同期比で約14%増加した。米国での伸び率は10%で、海外市場の20%を下回った。同社のIonプラットフォームを含む世界全体の手術件数の伸び率は約15%だった。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| da Vinciの稼働システム台数 | 2026年9月30日時点で12,094台、前年同期比12%増。 |
| 2026年調整後売上総利益率の見通し | 68.7%~69.3%。売上高の0.9%に相当する関税の影響見込みを含み、認識済みの関税還付金は除く。 |
| 2026年調整後営業費用の見通し | 11%~13%の増加。 |
手術件数の増加が継続収益を支える
手術件数が重要なのは、手術プラットフォームの使用が器具・付属品の需要を生み出すためだ。この事業の第3四半期売上高は18億ドルで、前年同期の15億2,000万ドルから増加し、全社売上高の半分超を占めた。
Intuitiveによると、増収は主にda Vinci手術件数の約14%増、Ion手術件数の31%増によるものだった。営業リース収益の増加と稼働システム台数の拡大も、総売上高を押し上げた。
システム売上高は7億6,900万ドルとなり、前年同期の5億9,000万ドルから増加した。同社は四半期中にda Vinciシステムを546台設置し、そのうち315台がda Vinci 5だった。2025年第3四半期は、設置台数が合計427台、うちda Vinci 5が240台だった。
和解費用により報告利益と調整後利益に差
GAAPベースの純利益は5億2,300万ドル、希薄化後1株当たり1.49ドルとなり、前年同期の7億400万ドル、1株当たり1.95ドルから減少した。当四半期には、以前に開示された独占禁止法に関する集団訴訟の和解案に伴う、税引前4億5,000万ドルの費用が含まれていた。
同社は10月、責任または不正行為を認めることなく、書面による和解契約を締結した。契約には一時金の支払いと双方が合意した差止救済措置が含まれるが、裁判所による仮承認および最終承認を条件としている。
非GAAPベースの純利益は10億5,000万ドル、希薄化後1株当たり3.00ドルとなり、前年同期の8億6,700万ドル、1株当たり2.40ドルから増加した。GAAPベース、非GAAPベースのいずれの利益にも、過去の期間に支払った関税の還付による税引後2,200万ドルの利益が含まれていた。
結論
残る四半期の実績によって、通年の手術件数の伸び率が縮小後のレンジのどこに着地するかが決まる。独占禁止法訴訟の和解案についても、裁判所の承認が引き続き待たれている。
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