2026年第3四半期、商用エンジンとサービスへの需要拡大を受けて売上高と利益が増加し、GE Aerospaceの利益は伸びた。同社は受注額が前年同期比49%増の190億ドルに達したと発表し、10月20日に通期見通しを引き上げた。9月30日終了四半期のGAAP売上高は16%増の141億ドルだった。

主なポイント

  • 調整後1株当たり利益は36%増となり、調整後売上高の18%増を上回った。
  • 商用エンジン・サービス部門は、四半期売上高が21%増加したことを受け、年間利益見通しを引き上げた。
  • 利益が増加した一方でキャッシュ創出力は弱まり、営業キャッシュフローとフリーキャッシュフローはいずれも14%減少した。

目次

GE Aerospaceの利益、売上高を上回る伸び

GE Aerospaceの第3四半期決算発表によると、GAAPベースの利益は12%増の28億ドルだった。調整後売上高133億ドルを背景に、非GAAPベースの営業利益は30%増の30億ドルとなった。

報告ベースと調整後の業績の違いは重要だ。GAAPベースの利益率は80ベーシスポイント縮小した一方、非GAAPベースの営業利益率は220ベーシスポイント上昇し、22.5%となった。同社の調整後売上高には、ランオフ保険事業の売上高は含まれない。

キャッシュ創出力は利益の増加に追随しなかった。営業キャッシュフローと非GAAPベースのフリーキャッシュフローはいずれも前年同期から減少し、受注と利益の好調な数字とは対照的な結果となった。

項目詳細
GAAP継続事業の1株当たり利益2.32ドル、前年同期比14%増
調整後1株当たり利益2.25ドル、前年同期比36%増、非GAAPベース
GAAP利益率19.9%、前年同期比80ベーシスポイント低下
営業キャッシュフロー22億ドル、前年同期比14%減
フリーキャッシュフロー20億ドル、前年同期比14%減、非GAAPベース

商用サービスと機器が成長を牽引

商用エンジン・サービス部門の売上高は21%増の103億ドル、利益は同じく21%増の29億ドルだった。同部門の受注額は58%増の153億ドルとなり、サービス受注は23%増加、機器受注は3倍超に拡大した。

サービス売上高は17%増加した。社内整備工場の売上高は、取扱量の増加と大規模な整備作業を反映して12%増となり、予備部品の売上高は20%超増加した。エンジン納入数が8%増えたことを含め、機器売上高は38%増加した。LEAPの納入数は5%増え、GEnxも増加した。

サービス取扱量の増加と価格設定が部門利益を下支えしたものの、構成要因とインフレにより利益率は10ベーシスポイント低下した。GE Aerospaceは四半期中にGE9Xエンジンを納入したが、これらの出荷による財務上の影響は、ミッドシール認証後に計上されると説明した。

商用部門の見通し引き上げ、防衛部門は据え置き

GE Aerospaceは、年初来の実績と第4四半期の見通しを踏まえ、2026年通期の全体見通しを引き上げた。商用エンジン・サービス部門については、年間売上高の伸びを従来の約20%から、20%台前半のレンジと予想している。

商用部門の非GAAPベースの営業利益予想は、102億5,000万~103億5,000万ドルから105億~106億ドルに引き上げられた。経営陣は、サービスの成長加速とGE9Xの影響縮小を修正の理由に挙げた。

防衛・推進技術部門の売上高は7%増の35億ドル、利益は8%増の4億7,500万ドルだった。受注額は18%増の43億ドル。同部門の年間見通しは据え置かれ、売上高は10%台前半の伸び、営業利益は16億~17億ドルを見込む。

会長兼最高経営責任者(CEO)のH. Lawrence Culp Jr.は、商用サービスの受注残が1,700億ドルを超えることを支えに、2027年も商用サービスが10%台前半の成長率を達成する見込みだとも述べた。これは経営陣の予想であり、報告済みの実績ではない。

鋳造能力の拡充に向けた買収を計画

GE Aerospaceは、商用エンジン、アフターマーケット・サービス、防衛分野で使用されるミッションクリティカルな鋳造部品の生産能力を拡大するため、Consolidated Precision Productsを買収する契約を締結したと発表した。発表されたのは契約の締結であり、買収が完了したわけではない。

同社はまた、優先サプライヤーからの資材投入が前年同期比で2桁成長したと報告した。年初来の商用サービス売上高とエンジン総納入数はいずれも20%超増加しており、需要の拡大に伴って事業の生産・納入量も増加したことを示している。

結論

GE Aerospaceが引き上げ後の2026年見通しを達成できるかどうかは、第4四半期の業績次第となる。残る報告期間では、第3四半期に減少したキャッシュ創出力が、商用部門の活動拡大を受けて改善するかどうかも明らかになる。

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