包装メーカーのCrownは2026年10月19日、2026年第4四半期の調整後希薄化後1株当たり利益を1.63~1.73ドルと予想した。また、飲料缶の出荷が第3四半期に一段と増加したことを受け、通期の調整後EPS予想を、7月に再確認した7.90~8.30ドルから8.35~8.45ドルに引き上げた。
主なポイント
- Crownは第4四半期の調整後希薄化後EPSを1.63~1.73ドルと予想した。
- 通期の調整後EPS予想は引き上げられ、8.35~8.45ドルの範囲に絞られた。
- 飲料缶の出荷増が売上高を押し上げた一方、投入コストのインフレがセグメント利益を圧迫した。
目次
Crown、通期利益目標を引き上げ
第4四半期の予想は、2026年初めに発表されたレンジを再確認するのではなく、通期利益目標の引き上げを伴った。新たな通期レンジでは、下限が0.45ドル、上限が0.15ドル引き上げられた。
Crownの第3四半期決算発表によると、通期調整後EPSの中央値は8.40ドルとなり、前回予想から0.30ドル上昇した。最高財務責任者(CFO)のKevin C. Clothier氏は、見通しについて説明するなかで、年初来の好調な業績とキャッシュ創出の継続を挙げた。
経営陣はまた、2026年の設備投資額を約5億5,000万ドルとしたうえで、調整後フリーキャッシュフローが少なくとも9億5,000万ドルになると予想している。これらは予想であり、確定した実績ではない。調整後利益と調整後フリーキャッシュフローは非GAAP指標である。Crownは、一部の潜在的な調整項目を信頼性をもって見積もることができなかったため、対応するGAAPベースの予想との調整表を提示しなかった。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 9カ月間の純売上高 | 2026年は106億3,800万ドル、2025年は92億3,800万ドル。 |
| 9カ月間の調整後希薄化後EPS | 2026年は6.72ドル、2025年は6.05ドル。 |
| 第3四半期の営業利益 | 2026年は4億4,200万ドル、2025年は4億2,300万ドル。 |
| 純レバレッジ | 第3四半期末時点で調整後EBITDAの2.5倍。 |
出荷増と原材料費の上昇
2026年9月30日終了四半期の調整後希薄化後EPSは前年同期の2.24ドルから7%増加し、2.39ドルとなった。報告ベースの希薄化後EPSは1.85ドルから2.08ドルに上昇した。
純売上高は32億200万ドルから37億1,100万ドルに増加した。世界的な飲料缶の出荷増と、原材料費の4億500万ドルの上昇分の価格転嫁が反映された。このため、売上高の増加は製品販売数量の増加だけによるものではない。
飲料缶の世界出荷量は6%増加した。それにもかかわらず、投入コストのインフレが出荷増の寄与を相殺し、セグメント利益は4億9,000万ドルから4億8,400万ドルに減少した。調整後純利益は2億5,900万ドルで横ばいだった一方、希薄化後株式数の減少が調整後1株当たり利益の押し上げに寄与した。
自社株買いと並行して投資計画を継続
Crownは第3四半期に普通株を8,100万ドル分買い戻した。最高経営責任者(CEO)のTimothy J. Donahue氏によると、同社は直近12カ月間に発行済み株式の約6%を取得した。
ブラジル、ギリシャ、スペインで以前に発表された生産能力増強プロジェクトは、いずれも計画どおりに進んでいる。インドのウッタル・プラデーシュ州に建設する飲料缶工場も9月に着工し、商業生産の開始は2028年第1四半期を予定している。この施設は将来の生産能力増強にあたり、現在の生産には寄与していない。
結論
Crownの第4四半期予想は、引き上げられた通期利益見通しの範囲内にあるものの、コストインフレは引き続きセグメント業績を圧迫している。次回の予定されている更新は、2026年10月20日午前9時(米東部夏時間)に行われる同社の決算説明会となる。
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