製鉄会社Cleveland-Cliffsの株価は2026年10月19日、四半期ベースで黒字に復帰し、より強い収益見通しを示したことを受け、16%超上昇して14.10ドルで取引を終えた。第3四半期の調整後EBITDAは6億1,200万ドルに達し、前四半期の2倍を超えた。経営陣は第4四半期について約7億1,500万ドルを予想した。

主なポイント

  • 第3四半期の調整後EBITDAは、会社が従来示していた5億7,500万ドルのガイダンスを上回った。
  • GAAPベースの純利益は1億6,500万ドルとなり、第2四半期の1億3,400万ドルの損失から回復した。
  • 経営陣は、契約内容の変更と現在の価格予測を踏まえ、2027年の調整後EBITDAが40億ドルを超えると予想している。

目次

四半期業績の改善を受けCleveland-Cliffs株が急伸

Cleveland-Cliffsが発表した2026年第3四半期決算によると、9月30日までの期間における調整後EBITDAは、第2四半期の2億8,600万ドルから3億2,600万ドル増加した。この実績は経営陣の従来ガイダンスを3,700万ドル上回ったものであり、提示されたアナリストのコンセンサス予想との比較ではない。

会長兼最高経営責任者(CEO)のLourenco Goncalves氏は、平均販売価格、販売数量、単位コストがいずれも第2四半期に比べて改善したと述べた。鉄鋼の平均販売価格はネットトン当たり1,124ドルから1,177ドルに上昇し、鉄鋼製品の販売数量は402万5,000ネットトンから415万ネットトンに増加した。

GAAPベースで黒字に復帰したことは、四半期の改善が非GAAPの収益指標である調整後EBITDAだけにとどまらなかったことを意味する。ただし、Cleveland-Cliffsは2026年の最初の9カ月間で、なお連結純損失1億9,800万ドルを計上した。

項目詳細
連結売上高2026年第3四半期は56億1,200万ドル、第2四半期は52億2,600万ドル。
GAAP希薄化後1株当たり利益第3四半期は0.26ドル、第2四半期は0.25ドルの損失。
調整後希薄化後1株当たり利益第3四半期は0.28ドル、第2四半期は0.20ドルの損失。
総流動性2026年9月30日時点で32億ドル。

価格上昇が第4四半期見通しを下支え

経営陣は、価格上昇が第4四半期の調整後EBITDAを押し上げると見込む一方、季節要因、保守作業に伴う操業停止の増加、投入コスト、インセンティブ報酬の引当が一部相殺要因になると予想している。約7億1,500万ドルという予想は前四半期からのさらなる改善を示すが、確定した実績ではなくガイダンスである。

2027年について、同社は顧客契約の変更と現在の価格予測を挙げ、調整後EBITDAが40億ドルを超えると予想している。この見通しは今後の事業運営や市場環境に左右され、契約上確定した利益ではない。

Goncalves氏はまた、潤沢なフリーキャッシュフローと不動産売却による収入を通じて、第4四半期に大幅な債務削減を見込んでいると述べた。経営陣は、2027年半ばまでに純有利子負債をEBITDAの2.5倍未満にする目標を維持した。

Stelco、熱延鋼材に重点を移す

Goncalves氏によると、カナダの熱延鋼材市場の改善を受け、Stelcoは第3四半期のEBITDAにプラス寄与した。同氏は、この四半期がCleveland-Cliffsによる2年前の買収以降、Stelcoにとって最も好調だったと述べた。

一方、同社はカナダの亜鉛めっき鋼市場の供給過剰を理由に、Stelcoの亜鉛めっきラインを無期限で休止することを決定した。経営陣は、事業の重点を熱延製品に移しつつStelcoの総生産トン数は維持するとし、影響を受ける従業員は状況が改善すれば復職する予定だと述べた。

結論

次の業績上の節目は、Cleveland-Cliffsが示す第4四半期の調整後EBITDA約7億1,500万ドルの予想と、経営陣が計画する債務削減である。年末まで第3四半期の回復が続くかどうかは、これらの結果によって試される。

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