ソフトバンク株は2026年10月22日に6.9%下落し、借入コストの上昇を背景に大規模な人工知能(AI)投資の持続可能性に投資家が疑問を呈するなか、6月2日につけた過去最高値からの下落率は50%に達した。東京に本社を置く同グループの時価総額は約24.7兆円(1,570億ドル)だった。

主なポイント

  • ソフトバンクの時価総額は6月の高値から半減した。
  • CoreWeave債の下落を受け、AI事業拡大の資金調達をめぐる懸念が強まった。
  • ソフトバンクは10月1日、OpenAIへの追加投資300億ドルの実行を完了した。

目次

6月の高値後、ソフトバンク株は下落

10月22日の下落により、ソフトバンクの急反落は続いた。同社は約4カ月前、一時、時価総額でトヨタ自動車を上回り、日本最大の企業となっていた。現在、その時価総額は日立製作所とリクルートホールディングスを下回っている。

米国のメガキャップ企業の決算を受けても、AI支出をめぐる懸念は和らがなかった。今回の売りはソフトバンクの上場株式価値に対する見直しを反映したものであり、それだけで個々の投資先の価値も同程度に下落したことを示すものではない。

項目詳細
直近の株価変動2026年10月22日に6.9%下落。
高値からの下落率2026年6月2日の過去最高値を50%下回る。
時価総額約24.7兆円(1,570億ドル)。
OpenAI投資の状況追加投資300億ドルの実行を2026年10月1日に完了。

AI資金調達への懸念はソフトバンク以外にも広がる

米クラウドコンピューティング企業CoreWeaveが発行した債券が、金融危機を示唆する水準まで下落したことで、業界の懸念は強まった。この下落を受け、AIインフラの拡大に伴う資金調達リスクに注目が集まった。

借入コストの上昇により、事業拡大に必要な資本への注目も高まっている。ただし、入手可能な取引データからは、ソフトバンクの下落のうちどの程度がCoreWeave債の下落や特定の資金調達懸念に起因したのかは明らかにならない。

OpenAI投資の完了が示すエクスポージャーの規模

ソフトバンクは10月1日の投資完了発表で、SoftBank Vision Fund 2を通じたOpenAIへの追加投資300億ドルのうち、最終分割分の100億ドルを支払ったと明らかにした。この支払いにより、OpenAIへの累計投資額は646億ドル、持ち分比率は約13%となった。

ソフトバンクによると、最終分割分の資金は外貨建てシニア債の発行による調達資金で賄われた。これは同社のAI投資計画と債務による資金調達との具体的なつながりを示す一方、同社自体がCoreWeave債価格の下落が示唆するような危機に直面していることを示すものではない。

同社はまた、400億ドルのブリッジファシリティのうち、未実行分として残っていた100億ドルを9月30日に取り消したと発表した。これまでに発表済みの前倒し返済と合わせ、ブリッジファシリティは全額返済済みとなった。

結論

ソフトバンク株は6月の高値から価値の半分を失った一方、同グループはOpenAIへの最新の投資コミットメントを完了した。AIエクスポージャーを評価するうえでは、今後の投資や資金調達に関する開示が次の判断材料となる。株価下落だけでは、同社のバランスシートの状況は判断できない。

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