米国株は2026年10月23日(金)、人工知能(AI)関連支出を巡る不透明感が続くなか、決算発表が相次ぐ週と連邦準備制度理事会(FRB)の次回政策会合を前に下落して取引を終えた。主要3指数ではダウ工業株30種平均の下落率が最も大きく、ナスダック総合指数の下落幅はより小さかった。

主なポイント

  • ダウは1.25%下落し、S&P 500種株価指数とナスダックはより小幅な下落となった。
  • アルファベット、マイクロソフト、アマゾンの決算発表を控え、AI関連の設備投資が焦点となる。
  • 原油価格の上昇を背景にエネルギー株は過去最高値を付け、広範な市場下落に逆行した。

目次

AI支出見通しが試される米国株

週を通じた相場の変動を受け、計画されているデータセンター投資が従来の予想ペースで続くのか、投資家の間で疑問が強まった。テクノロジー株は金曜日に比較的落ち着いた値動きとなったものの、AI投資の見通しを巡る不透明感は払拭されなかった。

マン・グループのチーフ・マーケット・ストラテジスト、クリスティーナ・フーパー氏は、来年のAIデータセンター投資が予想を下回る可能性が投資家の慎重姿勢につながっていると述べた。同氏の見解は支出見通しに対するリスクを示したもので、関係企業が削減を発表したという意味ではない。

S&P 500構成企業の約3分の1が翌週に四半期決算を発表する予定だ。主要なクラウドインフラ企業であるアルファベット、マイクロソフト、アマゾンも発表を控えており、設備投資計画が決算発表日程の重要な焦点となる。

LSEG IBESのデータに基づくと、S&P 500企業の第3四半期利益は32%を超える増益となる見通しだった。これは決算シーズンにおける予測であり、指数全体の実績が確定したわけではない。

項目詳細
ダウ工業株30種平均10月23日の終値は52,209.16、前日比1.25%安。
S&P 50010月23日の終値は7,623.86、前日比0.52%安。
ナスダック総合指数10月23日の終値は25,955.34、前日比0.21%安。

広範な下落に対照的なエネルギー株の上昇

原油価格の上昇を受け、エネルギーセクターは過去最高値に達した。サウジアラビアでのフーシ派による攻撃を受け、中東からの供給がさらに混乱するとの懸念が広がり、北海ブレント原油は4月下旬以来の高値を付けた。

この対照的な動きは、金曜日の軟調さがセクター全体に一様ではなかったことを示した。米国の主要3株価指数がそろって下落して取引を終える一方、エネルギー株は上昇した。

家計を取り巻く状況も引き続き低調だった。ミシガン大学のデータによると、10月の消費者センチメントはわずかに低下し、過去最低水準に近づいた。中東紛争に関連した物価上昇が経済に対する見方の重しとなった。

10月27~28日のFRB会合が政策上の節目に

FRBの2026年会合日程によると、次回の政策会合は10月27~28日に開かれ、政策決定は10月28日(水)に発表される。日程が示すのは会合の日付であり、想定される金利の結果ではない。

FRBは金利を据え置くと予想される一方、投資家は12月の利上げの可能性を示すシグナルを注視していた。こうした予想は、発表済みの政策決定とは別のものだ。

議会の支配権を左右する11月3日の中間選挙も、投資家の予定表に近づくイベントとして挙げられた。

結論

米国株にとって次に予定される主な試練は、大手テクノロジー企業の決算発表と10月27~28日のFRB会合だ。企業の支出計画と政策声明によって、金曜日の取引を左右した予想よりも確かな情報が得られるだろう。

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