バークシャー株は、ウォーレン・バフェット氏が2025年5月に最高経営責任者(CEO)を退任すると発表した後の下落分を取り戻した。両クラスの株式は2026年10月22日に終値の最高値を更新した後、翌日は1%近く下落したものの、発表前の高値をわずかに上回る水準を保った。

要点

  • 両クラスの株式は、後継者発表前の高値を約18カ月後に回復した。
  • Bクラス株は10月の月初から10月23日までに約9%上昇し、S&P 500を上回った。
  • バークシャーの回復は主要テクノロジー株の下落と同時に進んだが、同社の事業や投資には引き続きAI関連のエクスポージャーがある。

目次

バークシャー株、長期の回復を達成

今回の回復により、バフェット氏が2025年5月3日の年次株主総会で後継者について予想外の発表をした後に始まった下落が反転した。同氏はその年の年末にCEO職を退き、グレッグ・アベル氏が後任に就くと述べた。

翌営業日にはAクラス株が4.9%下落し、Bクラス株は5.1%安となった。バークシャーは同じ週末に第1四半期の営業利益が14%減少したことも明らかにしており、株価下落を経営移行だけに帰することはできない。

2025年8月の終値ベースの安値までに、Aクラス株は発表前の最高値から14.3%下落し、Bクラス株も約15%安となった。その後、両クラスは約18%上昇し、2026年10月20日に過去の終値記録を初めて上回った後、2日後にさらに高値を更新した。

項目詳細
2025年5月2日の終値記録Aクラス:$809,350、Bクラス:$539.80。
2026年10月22日の終値記録Aクラス:$820,500、Bクラス:$546.97。
2026年10月23日の終値Aクラス:$813,595、Bクラス:$542.19。

10月の上昇率、テクノロジー関連の指標を上回る

Bクラス株は10月の月初から10月23日までに約9%上昇した。同期間に、S&P 500は0.4%下落し、大型テクノロジー関連株10銘柄を追跡する均等加重型のNYSE Fang+指数は約4.8%下落した。

バークシャー株が2025年8月の安値から上昇して得たポイントの大半は、2026年10月に生じた。この上昇により、年初来のS&P 500に対するパフォーマンスの劣後幅は4ポイント未満に縮小した。

この差が広がった時期には、コンピューティング・インフラへの巨額支出に対するリターンをめぐる懸念から、投資家がテクノロジー株やAI株から資金を引き揚げていた。時期の一致は市場環境を示すものであり、バークシャー株上昇の単一の原因を証明するものではない。

現金準備と継続するAI関連エクスポージャー

バークシャーは2026年6月30日時点で3,655億ドルの現金を保有し、第2四半期には自社株を45億ドル分買い戻した。これらの数値は年央時点の財務状況を示すもので、10月の上昇時点における現金残高ではない。

同社の投資開示には、報告までの時間差もある。バークシャーの2026年6月期四半期保有銘柄報告書は8月14日にSECへ提出され、6月30日時点の保有状況を対象としている。この報告期間を、10月時点の投資価値と混同すべきではない。

バークシャーはAI関連支出と無縁ではない。アベル氏は、他の顧客の料金が上昇しないことを条件に、AIデータセンターへの電力供給がバークシャー・ハサウェイ・エナジーにとって大きな機会になると述べている。また、バークシャーは10月時点のスナップショットで約340億ドル相当のアルファベット株を保有していた。

結論

バークシャー株は10月23日、バフェット氏の後継者発表前に付けた最高値をわずかに上回る水準で取引を終えた。当面の焦点は、10月の急騰後も回復した水準を維持できるかどうかだ。

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