Aditya Birla AMCは、オルタナティブ資産を含む全体の平均運用資産が11 lakh croreルピーを超えたと、2026年10月21日に発表した2027年度第2四半期の業績報告で明らかにした。経営陣はEPFOおよびESICからの運用受託を、機関投資家向け事業を拡大する機会として挙げた。しかし、資産基盤が拡大したにもかかわらず、四半期利益は前年同期の241 croreルピーから221 croreルピーに減少した。

主なポイント

  • 全体の平均運用資産は14%増加し、株式投資信託の四半期平均運用資産は前年同期比9%増加した。
  • 経営陣はEPFOおよびESICからの運用受託について、直ちに利益を押し上げるものではなく、戦略的なメリットをもたらす一方で、コスト中立的だと説明した。
  • 既存の従業員ストックオプション制度と新たに開始した制度により、報酬コストは高止まりする見通し。

目次

Aditya Birla AMC、運用資産と機関投資家向け事業を拡大

株式投資信託の四半期平均運用資産は約2.09 lakh croreルピーに達し、株式の構成比は47.4%となった。パッシブ運用資産は前年同期比10%増の13,890 croreルピーとなり、上場投資信託(ETF)の運用資産は42%増加した。業界全体の伸び率は27%だった。

マネージングディレクター兼最高経営責任者(CEO)のA. Balasubramanian氏は、EPFOおよびESICからの運用受託の獲得は、同社の投資能力とリスク管理能力が認められたことを示すと述べた。資金の運用は既存のリソースで行い、追加的な利益貢献が生じるのは規制で認められた場合に限られるという。

経営陣は、今回の運用受託が、EPFOの民間運用資産、海外事業、公共部門の運用受託案件への入札を後押しするとみている。したがって、当面の意義は、利益の増加が確定したことではなく、機関投資家向け事業へのアクセス拡大にある。

項目詳細
株式ファンドの手数料率経営陣の説明によると、63~64ベーシスポイント。
債券ファンドの手数料率24~25ベーシスポイント。
流動性ファンドの手数料率12~13ベーシスポイント。
ETFの手数料率約8ベーシスポイント。
投資信託以外の収益構成比グロスベースで7.4%となり、第1四半期の7.1%から上昇。ネットベースでは4.3%となり、4.0%から上昇。

従業員コストが引き続き収益性を圧迫

売上高が伸びたにもかかわらず、税引後利益は減少した。最高財務責任者(CFO)のPradeep Sharma氏は、従業員費用の増加について、ストックオプション費用、年次昇給、特にパッシブ運用チームの人員増加が要因だと説明した。また、前年同期には一時的に6 croreルピーの引当金戻入れがあり、比較の基準が不利になった。

既存の従業員ストックオプション制度の費用は、今後2年間、年間55~60 croreルピーになる見込み。新たに開始した制度では、年間14~15 croreルピー、四半期当たり約3.5 croreルピーの費用が追加されると推定されている。これらは経営陣の見通しであり、通期の費用実績ではない。

Sharma氏は、インフレ分を除けばコストはおおむね第2四半期の水準で推移し、ストックオプション費用は高止まりすると述べた。同社の株主向け決算資料アーカイブには2027年度第2四半期が報告対象期間として掲載されているが、閲覧可能なインデックスには四半期の基礎数値は表示されていない。

SIP流入は改善も、直接販売には課題

2026年9月のシステマティック・インベストメント・プラン(SIP)の拠出額は2,095 croreルピーとなり、41.7 lakh口座が全額を拠出した。経営陣によると、FlexiCap、Balanced Advantage、Multi Asset、小型株、中型株の各戦略を含む注力ファンド全体で、グロス販売額とネット販売額が前四半期比で改善した。

Balasubramanian氏は、FlexiCapとBalanced Advantageのネット資金流入における市場シェアは約4.5~4.8%に達し、カテゴリー全体の市場シェア約3.5%を上回ったと述べた。また、投資家が運用資金を引き揚げるのではなく、他のファンドに乗り換えるケースが増えたため、解約に対する資金の引き留め率は4~5%から約25~30%に上昇したという。

直接販売チャネルは資金流入の約18%を占めた。同社は、バーチャル・リレーションシップ・マネジャーやチャットボットに加え、14拠点に約80人の専任スタッフを配置し、この事業の強化を図っている。Balasubramanian氏は、直接販売にはなお、より積極的な実行が必要だと認めた。

商品拡充が新たな成長経路に

2026年10月時点で、スペシャライズド・インベストメント・ファンド(SIF)プラットフォームには3商品があり、運用資産は約700 croreルピーだった。経営陣によると、これらの商品は以前は自ら直接取引していた投資家を引き付けており、既存の投資信託保有資産を補完する商品と位置付けられている。

Sharma氏は、SIFの手数料率は債券ファンドを上回る一方、株式ファンドを下回ると述べた。Balasubramanian氏は、規模拡大に向けた投資を続けながら、全体的な収益性を損なうことなく成長を追求すると述べた。

結論

Aditya Birla AMCの次回四半期報告は、経営陣が示したコスト見通しと、直接販売の改善に向けた取り組みを確認する機会となる。機関投資家からの運用受託獲得により事業機会は広がるものの、経営陣はこれを追加利益の即時的な源泉とは位置付けていない。

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