MSCインダストリアル株は2026年10月23日、ジェフリーズとスティーブンスによる格上げを受けて2.8%上昇した。両社は目標株価をそれぞれ135ドルに設定した。今回の反発は、決算発表後に15%下落した後の動きとなった。同社の最新決算では、四半期の報告利益が減少した一方、売上高と調整後利益は増加した。

主なポイント

  • ジェフリーズはMSCを「買い」に、スティーブンスは「オーバーウェイト」に格上げし、両社とも目標株価を135ドルとした。
  • 第4四半期は報告利益が減少した一方、調整後利益と営業利益率は改善した。
  • 経営陣は、2027年度第1四半期も平均日次売上高がさらに伸びると予想した。

目次

急落後に反発するMSCインダストリアル株

今回の2社による格上げは、MSCインダストリアル・ダイレクトが2026年10月22日に2026年度第4四半期決算を発表した後の急落を受けたものだ。ジェフリーズは投資判断を「買い」に引き上げ、スティーブンスは「オーバーウェイト」に変更した。両社は、今後数年間の利益率改善と販売数量の伸びを見込んでいる。

これらはアナリストの評価であり、実現済みの事業成長ではない。また、今回の反発によって先行した15%の下落が帳消しになったわけでもない。

MSCは、北米の産業顧客に金属加工製品や、保守・修理・運用(MRO)関連製品を販売している。

項目詳細
2026年度通期売上高40億1,000万ドル、前年同期比6.4%増。
2026年度のMSC帰属純利益2億2,260万ドル、11.7%増。
2026年度希薄化後EPS3.98ドル。2025年度は3.57ドル。
2027年度設備投資見通し約9,000万~1億ドル。

報告利益と調整後利益が示す異なる業績

MSCの2026年度第4四半期決算発表によると、2026年8月29日終了四半期の同社帰属純利益は15.2%減の4,790万ドルだった。報告ベースの営業利益率は、前年同期の8.6%から6.7%に低下した。

報告業績には、資産減損損失および関連費用4,180万ドルが含まれていた。同社の調整後(非GAAP)ベースでは、営業利益率は9.2%から10.9%に上昇し、調整後希薄化後1株当たり利益は1.09ドルから1.45ドルに増加した。

この違いは重要だ。報告利益の減少は、売上高の低迷や調整後収益性の悪化を伴っていなかった。四半期売上高は10.3%増の約10億8,000万ドルとなり、平均日次売上高は8.6%伸びた。最高財務責任者(CFO)のロブ・クーンズ氏は、価格面の効果と販売数量の増加が成長を支えたと述べた。

経営陣によると、平均日次売上高と調整後営業利益率はいずれも見通しの上限を上回った。この比較対象はアナリストのコンセンサスではなく、同社自身のガイダンスである。

2027年度見通しが次の試金石に

2027年度第1四半期について、MSCは平均日次売上高が前年同期比9.5%~10.5%増加し、調整後営業利益率が9.5%~10.1%になると予想した。これらは経営陣の予測であり、報告済みの実績ではない。

最高経営責任者(CEO)のマルティナ・マキサック氏は、第1四半期の売上動向について、現時点で前年同期比の伸び率が10%台前半に達していると述べる一方、インフレ圧力と比較対象となる前年の実績水準が高いことに注意を促した。この見通しは、事業改善が続くかを判断するための短期的な基準となる。

結論

格上げを受けてMSCインダストリアル株は反発したが、決算を評価する際は、報告利益に含まれる費用と調整後の営業実績を分けて考える必要がある。2027年1月6日に予定されている次回決算発表では、第1四半期の売上高と利益率に関する見通しに対する実績を確認できる。

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